大倉先生のADAの記事がOneTouchForwardに掲載されました

OneTouchForward ADA2013年特別号に大倉先生の妊娠中の糖尿病管理とCGMの記事が掲載されました。

 onetouch

 

妊娠中は空腹時血糖100mg/dl、食後血糖120mg/dlと、とても厳しいコントロール基準が要求され、1型糖尿病ではコントロールに難渋することが多いと言えます。NPH製剤の皮下注射ではコントロールに難渋することが多く、我々の施設ではインスリンポンプとCGMを積極的に用いています。今年も3名の一型糖尿病患者さんがインスリンポンプとCGMを用いて良好な血糖コントロールで無事出産されました。

以下はCGMを用いてインスリンポンプ調節を行い、血糖コントロールが改善した一例です。

 

1型糖尿病合併妊娠CGM

 

 

 

しかし、日本ではまだリアルタイムCGMが使えませんので、ADAのシンポジウムで世界の最先端医療を勉強してきました。随時血糖値が見られるリアルタイムCGMや、低血糖時にインスリン流量を自動的に減量するClosed-Loopシステムの講演を聞いてきました。新しい機械を使ったというだけでは明らかな改善は認めない、というのが現状でしたが、まだ使う人間の方がついていけていない、という面もあると思います。医療技術の進歩はとても速いですので、いずれこのような機器が普通に日本でも使えるようになるでしょうし、より高性能で安全なものが開発されていくでしょう。ADAに行くといつも日本より10年先を行っていると思いますが、世界の最先端がどこをいっているのか、知っておく必要があると思います。いつの日か1型糖尿病患者さんが安心して出産ができるようになる事を期待しています。

 

 

 

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