診療科 | 消化器外科 |
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英語術式名 | RDP(Robotic distal pancreatectomy) |
保険適用 | 有 |
適応 | 膵がん、低悪性度腫瘍、転移性膵腫瘍など |
膵臓手術は解剖学的複雑さから術後合併症の多く、他臓器と比較して低侵襲化が遅れていましたが、膵臓領域の低侵襲手術の安全性と有効性が評価され、膵臓の低侵襲手術が保険適応となりました。これが追い風となり近年、膵臓手術においても低侵襲手術が普及してきました。
再建の必要のない膵体尾部切除術は低侵襲手術に向いています。体格によっては奥深くに脾臓が位置し、開腹手術だと正中切開に横切開を加えないと手術ができないことがありました。腹腔鏡下手術は小さな切開で良好な視野が得られますが、鉗子という腹腔鏡手術専用の道具は直線的な操作しかできないので、どうしても動作制限がありました。その点、ロボット手術は腹腔鏡下手術の欠点の動作制限がないので、より安全に手術を行うことができます。これまでロボット支援下膵体尾部切除術を6例行いましたが、今のところ膵手術の代表的な合併症である臨床的膵液瘻の発生はなく、術後入院日数中央値8日とその安全性と有効性を実感しています。
ダビンチ手術のメリットを十分生かし、安全で精度の高い手術を提供しています。
保険適用年月: 令和2年4月