診療科 |
女性診療科 |
英語術式名 |
RA-semi RH+ PLA(Robot assisted semi-radical hysterectomy and pelvic lymphadenectomy) |
保険適用 |
有 |
適応 |
子宮体癌IA期 |
術式の概要
ここで掲載している動画は、実際の手術映像となります。このような動画や写真で、気分が悪くなる可能性のある方は、お気をつけください。
卵管をクリッピングします。
腹水を採取し、細胞診断を行います。
広間膜前葉を切開し、側方から後腹膜腔を展開し、子宮動脈および尿管を同定分離し、子宮動脈をクリッピングします。
卵管、円靭帯および卵巣固有靭帯を凝固切断し、膀胱を腟壁から剥離、尾側へ圧排します。ダグラス窩腹膜を切開し、仙骨子宮靭帯・直腸腟靭帯を凝固切断します。
尿管を膀胱入口部まで剥離し、子宮傍腟結合織を凝固切断した後、腟円蓋部を全周性に切開して子宮を切離し、子宮および両側付属器を経腟的に回収します。
止血を確認した後、腟断端を縫合閉鎖します。
その後、側臍靭帯を同定し、挙上します。
外腸骨血管、内腸骨血管をあらわにしつつ、周囲のリンパ節を郭清していきます。
閉鎖神経を同定し、閉鎖神経に沿って閉鎖リンパ節を郭清します。
摘出したリンパ節を体外へ回収し、止血を確認し骨盤内を洗浄します。
ドレーンを留置して手術を終了します。
長所・患者のメリット
本術式では、従来の腹腔鏡手術に比して、3次元画像および手術用鉗子の可動域拡大と操作性向上により、精密な手術操作が可能となり、丁寧かつ確実な手術を行うことが出来ます。したがって、術中出血量が少なく、術後早期な回復が期待出来ます。これまでの開腹手術と比較して身体的な負担は軽減されます。
女性診療科の特徴
現在、良性疾患(子宮筋腫、子宮内膜症、その他)に対するロボット支援下子宮全摘出術を保険診療下で行っております。また、妊孕性温存が必要な重症子宮内膜症の患者様に対して、研究としてロボット支援下子宮内膜症病巣除去術を開始いたしました。
保険適用年月: 平成30年4月