診療科 |
泌尿器科 |
英語術式名 |
RA(Robot-assisted adrenalectomy) |
保険適用 |
有 |
適応 |
クッシング症候群、原発性アルドステロン症、褐色細胞腫、非機能性副腎腺腫、副腎癌、転移性副腎腫瘍など |
適応疾患の症状
良性腫瘍
- クッシング症候群
症状:満月様顔貌、中心性肥満、高血圧、高血糖、筋力低下など
- 原発性アルドステロン症
症状:高血圧、低カリウム血症、脱力など
- 褐色細胞腫
症状:高血圧、頭痛、発汗、吐き気、動悸など
- 非機能性副腎腺腫
症状:多くは無症状であるが、4cm以上では摘出を推奨
悪性腫瘍
術式の概要
側臥位にてダビンチをドッキングし、ロボット手術開始(図1)
図1 手術時の体位(左側の場合)
ここで掲載している動画は、実際の手術映像となります。このような動画や写真で、気分が悪くなる可能性のある方は、お気をつけください。
- 腹膜を切開して、後腹膜腔の副腎を確認する
- 膵臓や脾臓を副腎から剥離する
- 副腎静脈を切断する
- 副腎周囲の栄養血管を含む脂肪組織を切断する
- 回収バックに収納して体外へ摘出する
- 閉創
図2 手術の流れ(新Urologic Surgeryシリーズ4 メジカルビュー社より引用改変)
長所・患者のメリット
- 自由度の高い手術用鉗子や3次元画像により、繊細で安全な手術操作が可能
- 術中出血量の減少、手術時間の短縮、合併症の減少などが期待できます
- 海外では以下の患者さんへの有用性も報告されています
- 比較的大きな副腎腫瘍の患者
- 太った患者
- 腹部手術歴のある患者
保険適用年月: 令和4年4月