リハビリテーション部・リハビリテーション科 概要

リハビリテーション部・リハビリテーション科 概要

 鳥取大学医学部附属病院リハビリテーション部は、整形外科開設後に付随の物療室として発足したのに始まります。その後、昭和54年4月に中央診療施設の一部として、専任医師の配置と共に理学療法部へ格上げされました。2002年4月1日にリハビリテーション部となり、スタッフの増員、対象リハビリテーションの拡大をして参りました。現在のスタッフは部長(准教授)を含む医師4名(非常勤1名)、看護師長、看護師2名(1名は心リハ専従)、理学療法士20名、作業療法士9名(1名は精神科専従)、言語聴覚士5名、事務補佐員2名となっています。最近では診療患者数平均15名/日で、そのほとんどは入院患者さんで、すべての診療科の入院患者さんを対象としております。
 当院では急性期リハビリテーションを主に行っております。発症・入院・術後早期から患者さんにリハビリテーション医療を行うことで、機能回復と障害の予防に努めております。

《2023年度実績単位数》

  脳血管リハ 運動器リハ 心大血管リハ 呼吸器リハ がんリハ
1か月あたり
単位数

3557.2

1081.5

539.1

717.4

1123.5

 

診療科・部門の特色

  • 当附属病院リハビリテーション部・リハビリテーション科は、院内全科の入院患者を治療対象として、各診療科と連携して、主に急性期リハビリテーションの診療に当たっています。
  • 当部では骨関節疾患、脳血管障害、神経・筋疾患、呼吸器疾患、虚血性心疾患、心不全、がん患者など幅広く診療を行っています。
  •  骨関節疾患では、特に、スポーツ障害に多い膝関節靱帯再建術後や肩関節腱板術後などの系統的な運動療法、手の外科術後の作業療法、関節リウマチの関節破壊を早期から防止する作業療法に力を入れています。
  •  脳血管障害に対しては発症後の超早期介入を実施し、神経・筋疾患ではパーキンソン症候群を含めた神経・筋難病へのトータルアプローチを進めています。
  • 心大血管リハビリテーションを取り入れ、心筋梗塞、心不全などの疾患および心大血管術後患者を対象に実施してQOL回復を図っています。
  •  がん患者リハビリテーションでは消化器外科、血液内科、耳鼻科の悪性腫瘍患者をはじめ、多くの診療科の悪性疾患を対象に、化学療法時のADL低下防止、疼痛緩和、自宅退院を目指して、高いQOLを維持すべく積極的に介入しています。
  •  がん患者、脊椎術後の患者のロコモ・サルコペニア・フレイル予防のための効果的な運動介入を行うため、研究を行っております。
  •  院内の転倒転落予防チームと連携して、転倒転落インシデントを予防するための取り組みを行っております。