個人情報保護に関する当院の基本方針
- 個人情報保護に関する当院の基本方針 (プライバシー・ポリシー)
- 患者さんの個人情報の取り扱いについて
- カルテ開示について
- 症例報告に関する説明とお願い
- 残余検体・診療情報を使用する臨床研究に関する説明とお願い
個人情報保護に関する当院の基本方針 (プライバシー・ポリシー)
本院は、常に質の高い医療の実現とよりよい患者サービスの提供を目標として、診療業務を行っております。患者さんの健康状態に応じて迅速に的確な医療を提供させていただくためには、患者さんに関する様々な医療情報が必要です。ただし、患者さんの個人情報が含まれますので、安心して医療サービスを受けていただくためには、医療情報を安全に管理することが大切と考えております。本院では下記の基本方針に基づき、患者さんの個人情報保護に厳重な注意を払っております。
- 本院では、個人情報保護に関する法律を遵守し、厳重な管理の下に患者さんの情報を取り扱っています。
- 本院では、原則として(1)患者さん個人の診療、(2)病院の運営管理、(3)学生および研修医の臨床教育の目的で、必要な範囲においてのみ患者さんの個人情報を収集しています。必要な情報の範囲に関しましては、医学的、専門的判断を必要とする場合もありますので、疑問な点につきましてはいつでも説明に応じます。
- 本院は、研究機関としての役割を担っておりますので、臨床研究を目的として患者さんの個人情報を収集する場合があります。この場合も、厳重な管理の下に情報を取り扱うことに変わりはありません。また、研究成果は、患者さん個人が特定できる形で公表されることは一切ありません。
- 本院では、患者さんの個人情報を安全、適正に取り扱うために責任者をおき、規則等の整備、教育研修、監査等を行っています。
- 本院では、患者さんの個人情報への不正アクセス、紛失、破壊、改ざんおよび漏えいを防止し、安全で正確な管理に努めています。
- 本院では、業務の一部を外部の施設等に委託する場合があります。この際、患者さんの個人情報をこれらの施設等に知らせる必要がある場合は、信頼のおける施設等を選択すると同時に、個人情報が不適切に扱われないように契約を交わしています。
- 本院では、患者さんの要求に応じて、医療情報を開示しています。
- 上記の基本方針に関するお問い合わせは、下記までお願いいたします。
お問い合わせ先 総務課総務係
電話 0859-38-7027
患者さんの個人情報の取り扱いについて
本院では患者さんの個人情報の保護に万全の体制を取っています。
本院では、患者さんの個人情報については下記の目的に利用し、その取り扱いには万全の体制で取り組んでいます。なお、疑問な点がありましたら、いつでも担当の窓口にお問い合わせください。
鳥取大学医学部附属病院長
本院での患者さん個人情報の利用目的は次のものです。
- 院内での利用
- 患者さんに提供する医療サービス
- 医療保険事務
- 入院等の病棟における管理
- 会計
- 医療事故等の報告
- 当該患者さんへの医療サービスの向上
- 医療の質の向上を目的とした院内症例研究
- 院内がん登録への情報登録及び利用
- その他、患者さんに係る管理運営業務
- 院外への情報提供としての利用
- 他の病院、診療所、薬局、訪問看護ステーション、介護サービス事業者等との連携
- 他の医療機関等からの照会への回答
- 患者さんの診療等のため、外部の医師等の意見・助言を求める場合
- 検体検査業務等の業務委託
- ご家族等への病状説明
- 保険事務の委託
- 審査支払機関へのレセプトの提供
- 審査支払機関または保険者からの照会への回答
- 事業者等から委託を受けた健康診断に係る、事業者等へのその結果通知
- 医師賠償責任保険等に係る、医療に関する専門の団体や保険会社等への相談または届出等
- 情報システム管理業務等の委託
- その他、患者さんへの医療保険事務に関する利用
- その他の利用
- 医療サービスや業務の維持・改善のための基礎資料
- 学生の臨床実習、医療従事者の研修
- 症例に基づく研究
- 外部監査機関への情報提供
- 関係法令等に基づく行政機関及び司法機関等への提出等
- 上記のうち、他の医療機関等への情報提供について同意しがたい事項がある場合には、その旨を担当窓口までお申し出ください。
- お申し出がないものについては、同意していただけたものとして取り扱わせていただきます。
- これらのお申し出は、後からいつでも撤回、変更等をすることができます。
お問い合わせ先 総務課総務係
電話 0859-38-7027
カルテ開示について
- 開示する情報は,患者本人の診療情報に限ります。
- 開示請求できる者は,開示請求する診療情報の患者本人並びに患者本人の法定代理人,患者本人の特定の家族(遺族)及び弁護士(患者本人から委任を受けた者)です。
- 開示請求者の確認書類として、運転免許証、旅券(パスポート)、健康保険証の被保険者証、
国民年金手帳、厚生年金手帳、マイナンバーカードなどのいずれかの写しが必要です。 - 開示に係る費用は,診療録等の複写に係る費用が必要です。
- 開示請求者が本人(開示対象者)以外の場合は委任状と、開示対象者との家族関係を証明する書類(戸籍謄本等)が必要です。
- 開示請求者が本人(開示対象者)以外の場合は下記までお問合せ下さい。
- 開示請求の手続き等については,下記までお問い合わせください。
担当 医事課診療情報管理係
住所 〒683-8504 米子市西町36番地1
TEL 0859-38-7575
FAX 0859-38-7159
症例報告に関する説明とお願い
鳥取大学医学部附属病院に通院されている患者さんとご家族の皆様に、症例報告の必要性について説明させていただくとともに、ご理解をいただきたく存じます。
それぞれの病気の診断や治療は、長い期間をかけて進歩・発展してきて現在の方法になっています。このような診断および治療方法の進歩・発展は多くの症例報告の積み重ねの結果として成し遂げられており、本院におきましても症例報告を推進しております。
「症例報告」は、患者さんの診断・治療経過・治療効果などの情報を以下のような機会で利用する活動です。
1)施設内での症例検討会
2)他施設との症例検討会
3)学会での症例報告
4)専門誌・学術誌への論文投稿
様々な臨床研究においては、その倫理性および個人情報保護の観点から倫理審査委員会による審査が義務付けられています。一方で、症例報告に関しては、国が定めた「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」では倫理審査委員会による審査が不要とされています※。
本院では、症例報告に際して患者さんの権利保護のため、倫理性および個人情報の保護には十分配慮し、患者さん個人が特定されることがないよう留意しながら今後も実施してまいりますので、ご理解をいただきたく存じます。
これらの症例報告への情報活用に同意いただけない場合、又は疑問や質問がある場合は、主治医や当該診療科にお申し出ください。
なお、症例報告発表後に同意の撤回を行うことはできませんので、あらかじめご了承願います。
残余検体・診療情報を使用する臨床研究に関する説明とお願い
鳥取大学医学部附属病院に通院または入院されている方とご家族の方に、残余検体*1や診療情報*2を使用する臨床研究の必要性について説明させていただくとともに、ご理解をいただきたく存じます。
*1残余検体:診断に必要な検査や手術終了後に残った血液や組織等の検体
*2診療情報:日常受けられる診療の記録、病歴やレントゲン等の画像、検査値等
それぞれの病気の診断や治療は、長い期間をかけて進歩・発展してきて現在の方法になっています。また、より効果的で安全な治療を患者さんにお届けするためには、これからも医療の進歩・発展は重要なことです。このような診断や治療の方法の進歩・発展のためには多くの研究が必要ですが、その中には健康な方や患者さんを対象に実施しなければならないものがあります。これを「臨床研究」といいます。臨床研究は健康な方や患者さんのご理解とご協力によって成り立っています。
鳥取大学医学部附属病院では、大学病院としての使命である医療の発展に貢献するため、各診療科の医師が積極的に臨床研究に取り組んでおり、これらの臨床研究を実施するにあたっては、患者さんの人権や安全へ配慮し、臨床研究を行っています。
残余検体や診療情報を使用する臨床研究は、研究計画書を作成し倫理審査委員会の承認及び医学部長の許可を得たうえで「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」を遵守して実施します。対象となる方に個別に説明は行わず文書による同意を得ることはありませんが、
病院ホームページ(http://www2.hosp.med.tottori-u.ac.jp/introduction/3107/)に個別の研究内容を公開しますので、研究で残余検体・試料を用いられることを拒否したい場合又は疑問や質問がある場合は、主治医や当該診療科にお申し出ください。
なお、学会・論文発表後で発表された結果の撤回を行うことはできませんので、あらかじめご了承願います。
本院では、臨床研究の実施に際して患者さんの権利保護のため、倫理性および個人情報の保護には十分配慮し、患者さん個人が特定されることがないよう留意しながら今後も実施してまいりますので、ご理解をいただきたく存じます。
2021年 9月27日
鳥取大学医学部倫理審査委員会