クリティカル・パスについて

 クリティカル・パス(以下パスと略します)とは、質の高い医療を患者さんに提供することを目的として、疾患別に検査・手術の予定や経過などを分かりやすくスケジュール表のように示したものです。これにより患者さんは、自分の治療の経過を知ることができ、安心して治療を受けることができます。医療者側としても、医師、看護師だけでなく、薬剤師、管理栄養士、臨床検査技師、理学療法士、事務職員なども参加してパスを計画することにより、無駄なく、無理なく、間違いなく、治療を行うことができます。治療計画が明示されていることから、若手スタッフの教育にも有効と考えられています。

 鳥取大学医学部附属病院では古くからパスを積極的に活用し、診療に役立ててきました。令和2年度では10例以上適用したパスの数は年間163件であり、全国の国立大学病院44病院の平均値121.1件と比較しても多くの件数を誇っています(令和2年度病院機能指標より)。

 当院クリティカル・パス委員会ではパスの使用状況などのモニタリングを行ってきました。しかし、パスを発展推進させるためにはモニタリングだけでは不十分です。令和4年9月~令和4年10月の期間、パスが患者さんの治療のお役に立てているかを確認するために、使用回数の多いパスを使用した患者さんに対し、満足度調査を行いました。その集計結果を以下のリンクに掲載しております。

 当院では質の高い医療の提供のため、パスの発展・見直しを随時行っております。今後とも、円滑な治療計画にご協力のほどよろしくお願いいたします。

令和63
鳥取大学医学部附属病院クリティカル・パス委員会


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