頭頸部外科エコー
超音波検査
頭頸部外科エコー(耳鼻咽喉科・頭頚部外科) 火曜日と木曜日の午前枠において、頭頸部腫瘍や感染性疾患などを対象とした検査や治療、および頸部スクリーニング検査を行っています。
頭頸部腫瘍においては、Bモードエコー所見(通常の白黒画像)に、ドップラー(血流の評価)やエラストグラフィー(組織弾性の評価)を組み合わせることにより、術前評価・術後のフォローを高い精度と小さな侵襲で行うことが出来ます。
甲状腺疾患においては、診断から、細胞診、術式の決定まで行います。主な対象は手術加療を必要とする甲状腺良性腫瘍、甲状腺癌、副甲状腺良性腫瘍、副甲状腺癌、甲状腺機能性結節やバセドウ病などです。橋本病や悪性リンパ腫の診断(と加療)も行っています。火曜日は甲状腺外来と並列で行っており、外来受診日に精査が可能です。また、甲状腺嚢胞などを対象に、経皮的エタノール注入療法(PEIT)も行っております。経皮的エタノール注入療法とは甲状腺の嚢胞性腫瘤を手術せずに治療する方法で、内部の嚢胞液を吸い出し、エタノールを少量注入して嚢胞を潰します。
他臓器原発悪性腫瘍による頸部リンパ節転移を疑う症例においても精査し、必要な場合にはエコー下に穿刺吸引細胞診(FNAB)を施行し診断します。
悪性リンパ腫の診断、再発診断にもエコーは有用です。必要なときは、エコー下穿刺による組織診を行ったり、生検の手術を予定したりします。
頸部のリンパ管腫に対してのOK-432の注入療法も行っております。
自己免疫性の唾液腺疾患などのエコー診断も行います。