検体の種類

  • 全血・・・血液は採血により血管外へ出ると凝固してしまう性質がありますが、抗凝固剤という薬剤によってその凝固作用を阻止し、体内の血液と同じような状態を保った血液を「全血」といいます。赤血球などの血液中の細胞についての検査に用いられます。   
  • 血漿・・・抗凝固剤入りの採血管に採取した血液を遠心分離によって、血球成分を採血管の底に沈降させ、その上澄みを「血漿」といいます。
  • 血清・・・抗凝固剤を含まない容器に採血し、血液を凝固させたのち、遠心分離をおこなうと、固形物(血球成分と凝固成分)が沈降し、液性成分が上層に残ります。この上澄みを血清といい、生化学検査でもっとも多く用いられます。
  • 尿・穿刺液・・・尿には一回の排尿で検査する随時尿・新鮮尿と、一日分の尿を検査する24時間蓄尿(全尿)があります。穿刺液は、体腔に針を刺し、吸引して採取された脳脊髄液、胸水、腹水などがあります。尿や穿刺液は成分の結晶や赤血球などの固形物を含む可能性があるため、試験管にとり遠心分離をおこない、その上澄みで検査を行っています。

検体の種類01

 LST006

                 生化学検査機器