リハビリテーション部長・科長挨拶

リハビリテーション部長の挨拶 

 

リハビリテーション(rehabilitation)は「名誉の回復」と訳されます。リハビリテーションと言うと、脳卒中や事故による骨折などの治療後に運動機能を回復させる訓練というイメージを持っている方が多いのではないでしょうか? しかしながらリハビリテーションという言葉は人としての権利の回復を意味します。すなわち患者さんのできることを増やすなど、あらゆる手を尽くして、患者さんのQOLを最大に高め、「全人間的復権(人間らしく生きる権利の回復)」につなげることが、リハビリの基本的な考え方で、「リハビリマインド」と呼ばれます。機能回復を促すだけに止まらず、たとえば転落事故などで脊髄が損傷し歩けなくなった際に、車いすの利用や介護サービスなどの社会的サポートによって高いQOLを生み出すことも含まれています。

リハビリテーションの流れは、けがや病気の発生を起点に、「急性期」「回復期」「生活期」の3段階に分けられます。当院は大学病院として急性期治療が実施されていますので、当部の役割は主として急性期リハビリテーションです。急性期の治療は救命や疾病の集中的な治療が主体となります。そこでリハビリテーションも脳出血や脳梗塞といった脳血管疾患、骨折や関節置換術などの運動器疾患、心筋梗塞や心不全などの心大血管疾患の他、呼吸器疾患、各種のがん疾患など、その対象は広範囲におよびます。当部ではそれぞれの分野で最善のリハビリテーションを患者さんに提供することを心がけ、その努力をしています。また、回復期や生活期の病院・施設と緊密な連携をしてスムーズなリハビリテーションの継続が可能となるように努めています。