輸血部門

輸血部では輸血用血液製剤の管理・検査供給を24時間体制で行っています。また自動輸血検査機器(IH1000)で血液型・不規則抗体スクリーニング、交差適合試験などの輸血に必要な検査を行っています。本装置はゲルカラム法を原理とし、検体ラックをセットするだけで検査が開始されるOneステップ操作に加え、最大180検体が架設可能で検査を止めることなく随時測定が可能です。また2つのプローブ、3台の遠心機により万が一トラブルが発生しても互いにバックアップして検査を続行できるバックアップ機能や、試薬キャップのはずし忘れを防止する設計が施されており、トラブルを未然に防ぐことができます。

平成26年4月より、従来の血清学的クロスマッチに加え、一定の条件を満たした場合はコンピュータクロスマッチでの輸血が可能となりました。患者と血液製剤の血液型が合致しており、患者血液中に不規則抗体が無ければ、血清学的なクロスマッチが省略できます。これにより輸血オーダーから輸血可能となるまでの時間が大幅に短縮でき、手術時の追加オーダーにも迅速な対応が可能となりました。

業務内容

検査

  • 血液型判定、赤血球不規則抗体スクリーニング、同定
  • 交差適合試験
  • 直接、間接クームス試験
  • 供血者検査

血液管理

  • 日赤血液製剤の発注、保管、供給
  • 自己血の保管、供給

H30-R4検査実績

血液型 不規則抗体
スクリーニング
抗体同定 直接クームス
試験
間接クームス
試験
コンピュータ
クロスマッチ試験
R4 8823 12492 142 154 134 3865
R3 8435 11898 121 136 118 3800
R2 8258 11367 80 115 107 3662
H31・R1 9818 11822 57 115 103 2984
H30 9540 11294 45 94 82 3200