手術部

手術部 概要

手術部に関係する各診療科医師だけでなく、麻酔科医、手術部専属看護師、臨床工学技士、放射線技師、看護助手などさまざまな職種が協力して各種手術に取り組んでいます。
手術部は外来診療棟 4 階に位置し、15 室の手術室があります。そのうち、侵襲外科センターとしてロボット支援手術、内視鏡外科手術専用手術室が 2 室、ハイブリッド手術室が 1 室を設けており、清潔度の高い手術室で、外科手術だけでなく、カテーテルを使う内科的治療も同時に行うことができるなど、多様な手術に取り組める体制を整えています。特に、ロボット手術については積極的に取り組んでおり、現在、医療ロボットは4台まで増えています。侵襲外科センター以外でもロボット支援手術ができるように手術室の改修も行ったことで、ロボット支援手術は順調に増加しています。
当手術部では、各診療科の実施する最新の手術に対応するため、顕微鏡や内視鏡、体外循環装置、超音波エコー、ナビゲーションシステムなどの先進的な手術機材を配置しています。 現在は、患者さんの個人特定の精度向上と安全で速やかな手術室への入室を目的として、徒歩入室や車いすによる入室を推進しています。このため、手術部内廊下にはホスピタルアート設けて、環境にも配慮しております。

業務内容

当手術部は積極的にタスクシフト・シェアに取り組んでおり、手術部専属看護師は、手術時の医師支援だけでなく、麻酔科医と連携して、術前外来から始まり、術後の疼痛管理など手術室以外の業務に関与しおり、周術期の患者さんの安全・質の向上に寄与しています。また、手術予定表の作成も手術部の医師と共同で行っており、円滑な運営を心がけています。
臨床工学技士は、体外循環装置の操作と保守管理、麻酔器の定期点検、手術室を含めた手術部の環境保全に努め、安全で清潔な手術環境を維持しています。
放射線技師は、手術部内での X 線機器の操作や保守・点検を行い、確実な画像情報を医師に伝達することで、速やかな手術進行と異物遺残の防御に貢献しています。

手術部実績

2022年度は、眼科手術の一部を手術部以外で行うようなったため、手術件数は、6,601件と減少しましたが、局所麻酔以外の麻酔科管理の手術件数は減っていません。
今後もこれまで以上に安心・安全な手術医療が提供できるように、各診療科、麻酔科、手術部看護師、臨床工学技士、放射線技師、看護助手など手術部に関わる全職種の方々との連携をさらに協力していきたいと考えております。皆様方には、手術部に関して今後ともご理解とご協力をお願いしたします。

手術部副部長 舩木一美

表1.最近5年間の手術件数の推移(麻酔科管理件数)

年度 手術件数(麻酔科管理件数)
2018年度 8,088(4,155)
2019年度 7,591(4,084)
2020年度 7,777(4,018)
2021年度 7,954(4,064)
2022年度 6,601(4,094)

表2.2022年度各診療科の手術件数

診療科 手術件数
消化器外科 499
呼吸器外科 244
心臓血管外科 482
乳腺・内分泌外科 164
小児外科 111
眼科 1,328
整形外科 630
女性診療科(産婦人科) 514
頭頚部・耳鼻咽喉科 614
泌尿器科 539
形成外科 377
皮膚科 257
歯科・口腔外科 210
精神科 66
循環器内科 90
消化器内科 17
呼吸器内科 0
麻酔科 27
救急災害科 25
小児科 114
脳神経内科 9
脳神経小児科 2
血液内科 1
放射線科 4
腎臓内科 0