高気圧酸素治療室

2022年度は、1239件の高気圧酸素治療を実施しました。内訳は、保険診療で756件、自由診療で403件、臨床研究で80件でした。自由診療のうち53件は海上保安大学校の依頼による耐圧検査です。

減圧症が7件、急性一酸化炭素中毒が4件など多人数用である第二種装置でなければ対応が難しい症例もありました。保険診療で最も多かった適応疾患は、「骨髄炎または放射線障害」で334件行いました。次いで「難治性潰瘍を伴う末梢循環障害」で163件の治療を行いました。

自由診療では、ほとんどが「スポーツ外傷」で351件の治療を行いました。また、2022年度より海上保安大学校からの依頼で、学生の耐圧試験を53件実施しました。今後も連携して耐圧試験を行っていく予定です。

新型コロナウイルス感染症の影響で、1回あたりの治療人数を制限し、入院と外来の患者さんを分けて治療を行いました。

今後も高気圧酸素治療を通じて、患者さんのADL向上と早期の社会・競技復帰のお役に立てればと思います。併せて、EBMの充実に寄与していきます。

南ゆかり、松上紘生

J027 減圧症又は空気塞栓 5,000点 30分又はその端数を増すごとに500点加算。
最大3,000点まで。1ヵ月以内。上限7回。
J027 その他 3,000点 適応疾患により、上限10回or30回。
自費 個人 12,100円 1回につき
自費 個人(時間外) 14,080円 1回につき
自費 チーム・団体 3,630円 1人当たり1回につき

2022年度HBO月別件数

年度別HBO件数

適応と診療科一覧

海保大の耐圧試験は新聞に取り上げていただきました