卒後臨床研修センター

本センターは初期臨床研修部門と専門教育研修部門の2部門で活動しています。令和3年度より卒後臨床研修センター長に山田七子が就任し、2名の専任教員(うち教授1名、助教1名)と7名の専任事務職員(初期臨床研修部門5名、専門教育研修部門2名)で業務を行っています。

初期臨床研修部門は平成16年から必修化された臨床研修の基幹型研修病院としての研修プログラムの企画立案、実施とその達成状況の把握、研修医に対する助言や指導の支援、研修の質向上のための体制づくり(臨床研修指導医の養成、多職種の指導者による研修医の指導・評価体制)を行ってきました。本院で運用している研修プログラム(初期臨床研修部門)は自由選択プログラム、外科専門プログラム、産婦人科プログラム、小児科系プログラム、精神科プログラム、救急・集中治療医プログラム、山陰たすきがけプログラム、関西たすきがけプログラム、歯科医師臨床研修プログラムです。研修プログラムの中の必修科目を指導する診療科から選出されたセンター教員18名とも連携し、研修医の指導や支援を行っています。本院の多分野・多職種連携によるチーム医療、医療安全や感染対策講習、卒後臨床研修委員会を通じ、看護部・検査部・薬剤部・放射線部・事務部も含め病院ぐるみで研修医を養成する体制づくりをすすめています。

専門教育研修部門では,鳥取大学医学部附属病院の専門研修プログラムについて,専攻医募集や研修状況の把握,プログラム運用の支援を行っています。

以下に令和4年度の取り組みを記します。

  1. JMECC講習会(内科救急+ICLS)を令和4年4月2日及び11月3日に開催しました。本院研修医11名が受講しました。
  2. 令和4年8月5日、鳥取大学医学部附属病院とたすきがけプログラム協力型病院による臨床研修プログラム合同説明会を開催しました。新型コロナ感染症が増加した時期で,急遽オンラインに切り替えて開催しましたが,34名が参加してくれました。
  3. 令和5年度の研修医採用面接試験を計3回、研修歯科医採用試験を計4回行いました。初期臨床研修マッチング結果は、本院は医科17名、歯科5名でした。
  4. 医学科講義のキャリア教育をワークライフバランス支援センターと共同で医学科1年生、2年生、4年生に実施しました。
  5. 指導医講習会を令和4年12月17日、18日に開催しました。新型コロナ感染症流行下のためweb開催形式で実施しました。40名が参加し、臨床研修指導医として正式に認定されました。
  6. 鳥取県臨床研修セミナーを2回開催しました。1回目は令和4年11月18日に「虐待かも?と思ったら〜CHILD FIRSTで取り組む虐待防止」というタイトルで鳥取大学医学部周産期・小児医学分野助教美野陽一先生に講義をしていただきました。2回目は令和5年3月3日に鳥取大学医学部附属病院がんセンター特任教授 安部睦美先生に「アドバンス・ケア・プランニング(ACP)を理解しよう〜厳しい状況の患者さんをどう支えますか?〜」と題して講義をしていただきました。鳥取県内の病院にもオンラインで配信しました。
  7. 令和5年2月8日にNPO法人卒後臨床研修評価機構(JCEP)による臨床研修の外部評価を受審しました。3名のサーベイヤーをお迎えし,病院長以下多くの職種の臨床研修に係わる指導者・指導医の皆さんに対応していただきました。
  8. 令和4年度臨床研修修了式を令和5年3月24日に行いました。医科14名と歯科2名に臨床研修修了証が交付されました。併せて、令和4年度ベストレジデント3名と優秀指導医9名を選出し、表彰しました。
  9. 教育セミナー・総合プログラムを年間26回開催しました。
  10. 「研修センターだより41号、42号」を発行しました。
  11. 「鳥取大学医学部附属病院2023 領域別専門研修プログラム」を発行しました。
  12. 専門教育研修部門では基幹施設として18基本領域で専門研修プログラムの専攻医募集を行い、40名の専攻医を採用しました。

(山田七子 )