MEセンター
2021年は、センター長、副センター長と臨床工学技士長含め24名の臨床工学技士と事務補佐員2名の構成で業務を行っています。子育て世代を多く抱える部署であり、子育てと仕事の両立しながら、活躍できる職場となれるように努めています。 輸液ポンプ、シリンジポンプは、コロナ対応等で機械のやりくりに苦慮することが多くありました。また輸液ポンプは、稼働開始から14年経過した機器が多く、パーツ供給終了などで保守終了となるため、機器更新を関連部署と協力して計画的に進めています。
例年同様に輸液ポンプ、シリンジポンプの病棟や外来における主な使用時刻が9時頃から16時頃に集中しており、この時間帯の貸し出しに対しては十分な対応ができず、特に輸液ポンプにおいては使用時刻の調整をお願いすることが多い状況です。
また、そのほかのMEセンター管理医療機器が10年を超えてきており、併せて各種補助金で配備された医療機器が10~12年を超え、更新を検討する時期に来ています。当院が継続可能なインフラとして医療機器を整備できるように、使用実績に基づいた適正台数、スペック、共用化など運用面での工夫を図り、更新費用の均一化も図りながら、計画的に更新していけるように関係部署と連携して行っています。
業務面では、ICU1の特定集中治療加算1(スーパーICU加算)取得を契機に交代制勤務を実施しており、土日祝日及び夜勤帯は1名の臨床工学技士が院内に常駐しています。臨床工学技士が24時間院内に常駐していることが病棟などで定着してきたことにより、土日祝日の日勤帯業務が逼迫してきています。病棟で医療機器の日常点検や人工呼吸器などの使用中点検を平日日勤帯にMEがラウンドし、今まで病棟のスタッフにお願いしていた部分をMEセンターで行うようにしています。併せて、ME機器の有効な運用のために、空いている機器の回収も行っています。
COVID-19関連では、疑い症例を含めた緊急カテや手術、血液浄化などへの対応があり、今までシミュレーションしてきたことや、他院の状況などを常に情報集していたので大きな問題なく対応できましたが、間々臨機応変な対応が求められることもあり今後の課題でもあります。
医師の働き方改革に伴うタスクシフト/シェアの関連で臨床工学技士法の改正されたことに伴い、厚生労働大臣指定の告示研修を受講しました。
ここ数年は、毎年15件を超える学会発表を行ってきていましたが、新型コロナウイルス感染症の影響で学会が中止や延期となった影響で、発表件数が減少しました。また、web発表への対応が遅れた影響で、発表件数が減少しました。今後は、web発表への対応を進め、発表件数を維持していきます。
まだまだ成長中のMEセンターであるが、病院スタッフの期待に応えて発展してゆくために研鑽と努力を積み重ねる所存です。
今後とも、MEセンターの運営のご理解とご協力をお願いいたします。
MEセンター
南ゆかり、松上紘生