リハビリテーション科

令和4年度のリハビリテーション部は常勤医師3名、非常勤医師1名の4名に、専攻医師1名が加わり、5名の医師。スタッフは理学療法士20名(うち1名は定年後再雇用)、作業療法士9名(うち精神科専従1名)、言語聴覚士5名、看護師2名、事務2名で診療をおこなっている。

診療環境ではコロナ感染対策のため療法士の病棟配置制を継続した。令和3年度と比較し減収となった理由として①コロナ陽性者・濃厚接触者が増加(未就学児、小学生の保護者が全スタッフの6割)②リハビリBCPによりリハビリ介入制限実施したことで1療法士の取得単位数が不均衡となった。③病休、育休により療法士欠員3名であったこと。以上により業務にたずさわる療法士の減少、コロナ感染対策のための行動の制限により減収となってしまった。

理学療法部門では診療を行いながら、様々な学会での発表や講演を精力的に実施し延べ20演題発表した。年度後半では現地発表の機会も増加し、鳥取県医学部地域貢献賞や令和4年度優秀論文賞など研究活動で受賞したスタッフもおり、学術活動を取り戻すことができた。

作業療法部門は感染対策のため病棟内での訓練が中心となったが限られた環境下でADL動作練習、機能訓練を実施した。年度目標を「地域活動への貢献・実績」とし地域活動は令和3年度2件から令和4年度12件に増加した。医工連携シンポジウム発表、パーキンソン病市民公開センター講演、リハビリ介護モノづくり成果発表会における発表、子ども食堂ボランティアなど多方面への地域活動にかかわった。また部門内のホームページ改定を行った。

言語聴覚部門は、感染状況や職員の出勤状況に合わせ調整しながら業務を継続した。

摂食嚥下リハビリテーションチームは、摂食・嚥下認定看護師の退職に伴い体制調整とマニュアル変更を行った。人材育成のためのコース研修はチームで継続実施した。

また、院外活動として予防事業(公民館活動、健口検診)、失語症者向け支援者養成講座、パーキンソン友の会、学校指導、講演、研修会等に対応を行った。開催方法が、Webでの実施だけでなく、現地開催も増え自己研鑽もしながら取り組みができた。