整形外科

当科は運動器に関わる疾患(脊椎脊髄疾患、関節疾患、骨軟部腫瘍、リウマチ性疾患、手の外科・マイクロサージャリ―、足の外科、小児整形疾患、スポーツ障害、骨粗鬆症、四肢・脊椎外傷など)の診療を行っています。各分野で専門のスタッフがおり、各分野および全体カンファレンスで症例の議論を展開し、診断や治療方針を共有するといった診療体制をとっています。

また、感染症、膠原病、がん、救急などの疾患は、積極的に他科と連携して診療を行っています。

外来

外来診療は、月、水、金曜日が新患/再診、火曜日が再診のみ、木曜日は休診(手術日のため)です。専門外来として脊椎脊髄病、骨粗鬆症、リウマチ性疾患、関節疾患、小児整形疾患、骨軟部腫瘍、手外科、足外科を開設しています。曜日別の担当医は外来担当表をご覧ください。なお、スポーツ障害については、R4年4月よりスポーツ医科学センターを開設し、アスリートの早期復帰のため迅速で最適な治療を提供しています。

混雑および待ち時間改善のため、新規受診は紹介状をもった患者さんに限らせてもらっており、再診は予約制としています。スポーツ医科学センターについてはホームページからの予約申込が可能です。

入院

整形外科・リウマチ科疾患の入院診療は8階A病棟で行っていますが、中学生以下は小児病棟(3階B病棟)、重症度の高い場合は高次集中治療病棟(ICU、HCU、救命救急センター)で診療を行う場合もあります。 急性期の治療が落ち着いた後も入院継続が必要と判断した場合には、近隣の病院への転院を促進しています。転院調整は専門看護師、医療福祉センタースタッフを中心として行っています。

手術

令和3年度の手術件数は672件とコロナ禍前の水準にほぼ回復しています。また、専門性の高い手術の割合が多くなっています。緊急あるいは準緊急手術は定期枠で行えないため、手術部、麻酔科の協力を得て時間外に行っています。そういった背景から、標準的な手術(主に外傷)は市中病院へ依頼することが増えています。

文責:柳樂慶太

令和3年度手術実績

1 脊椎 192
2 骨折 63
3 手の外科・マイクロ 83
4 人工関節 49
5 関節鏡視下手術 64
6 末梢神経 25
7 骨軟部腫瘍 63
8 感染症 27
9 関節リウマチ 10
10 骨切り術 4
11 足の外科 19
12 外傷・その他 89
  合計 672

*一部重複あり

今後の展望

地域唯一の大学病院として専門性の高い診療を維持、発展していくため、病診・病病連携をとりながら紹介患者を中心とした治療を行い、救急診療に関しては市中病院、消防と連携をして搬送先を分散する体制を構築しているところです。関係者の皆様のご理解、ご協力をお願いいたします。