高気圧酸素治療室
2020年度の治療実績は、延べ40名の患者さんに対して、569回の治療を行い、2019年度の311回に対し増加した。2020年度5月より多人数用の第二種高気圧酸素治療装置の運用を再開したことにより患者数が増加した。また医療者の付き添いが必要な重症例や減圧症、空気塞栓の治療が可能となり、7回の治療を行った。
適応疾患の内訳は、難治性潰瘍を伴う末梢循環障害が最も多く、次いで放射線治療後の軟部組織潰瘍や骨髄炎となり、その他は例年と同様の内容であった。
2020年度は新型コロナウイルス感染症の影響で、外来患者さんと入院患者さんを分け、一度に入室できる患者さんの人数を4名に制限して治療を行った。
今後もEBMを参考にしながら、適切に治療を行い、さらなるEBMの充実に寄与していきたい。
南ゆかり、松上紘生