病理部
1. 病理診断科・病理部の概要
附属病院の組織診断・細胞診断・術中迅速診断・病理解剖に加え、地域連携の一環として学外の病院からの術中迅速診断や病理解剖も積極的に受け入れています。臨床各科との病理カンファレンスを行うことによって、病理診断の質の向上に日々努めています。また、医学科5年(1週間)、保健学科検査専攻4年の臨床実習を行い、医療における病理医や臨床検査技師の役割などを教育しています。
2. 業務実績(2020.4.1〜2021.3.31)
実績
- 病理組織診断 7618 件
- 細胞診断 7105 件
- 術中迅速診断 組織診 651 件(学外112 件含む)/細胞診 47 件
- 病理解剖 18件(学外5件含む)
病理組織診断
病理部専従の病理医3名(内、病理専門医2名)と専任6名(内、病理専門医4名)を中心に診断業務を行っています。呼吸器や乳腺など特定の領域は病理学講座の病理専門医が診断し、専門性を高めています。週4日、病理組織・細胞診カンファレンスを部内で開催し、細胞検査士と詳細な検討を行っています。
術中迅速診断
2018年から、術中迅速診断時の手術室への病理画像配信を開始し、診断の質の向上や精度管理に役立てています。
細胞診断
細胞検査士6名を中心に業務を行っています。2018年度から液状化検体細胞診(liquid based cytology: LBC)法を導入し、運用しています。LBC法は検査精度が確立されている代表的な方法です。
病理解剖
病理学講座と連携し、解剖当番を組んでいます(平日:8:30~17:00)。解剖症例は全例、CPC(臨床病理カンファレンス)を行い、詳細な検討を行っています。また2020年度から、Google Meetを使用したリモート環境下でのCPCも可能になりました。
(文責:牧嶋かれん)