高気圧酸素治療室
2019年度の治療実績は、18名の患者に対して、延べ311回の治療を行い、2018年度の267件に対しやや増加した。第一種高気圧酸素治療装置のみの運用であるため、救急的適応と減圧症、重症患者の治療ができない状況で、減圧症に関して問い合わせがあるが、現在の安全基準では1人用の第一種装置での減圧症に対する再圧治療が認められておらず、他府県の病院に流れている。
適応疾患の内訳は、放射線治療後の軟部組織潰瘍や骨髄炎や突発性難聴、感染症と創傷治癒となり例年と同様の内容であった。
2020年度より多人数用の第二種高気圧酸素治療装置を再稼働させるべく、東京医科歯科大学附属病院の高気圧酸素治療部に見学に行き、3月に改修工事を行い再稼働に向けた準備を行っている。
今後もEBMを参考にしながら、適切に治療を行い、さらなるEBMの充実に寄与していきたい。
南ゆかり、松上紘生