材料部

部長:山元 修、 助手:谷野朋彦、 看護師長(手術部兼務):角田紫、副看護師長(手術部兼務):渡部和世、 看護助手1名(正規職員1名)、外部委託職員11名で構成される。

日本医療機器学会認定第1種滅菌技師1名、第2種滅菌技士5名、第1種圧力容器取り扱い作業主任者4名、特定化学物質取り扱い主任者4名を有する。(2019.3.31現在)

1.材料部の使命は、患者と医療従事者に安全な医療機器を提供することを最優先と考えて、日常の業務遂行を行うことである。

2.材料部運営委員会を毎月開催し、新規採用物品の審議等を行っている。平成30年度の新規採用は、141品目であった。これは、手術支援装置:ダヴィンチがSiからXi、Xに変わったことが影響している。

3.平成30年度(2018.4.1~2019.3.31)の再使用品器材処理実績は以下の通りであった。


1.洗浄・消毒、滅菌件数

平成29年度 平成30年度 増減
洗浄・消毒 527,009件 624,117件 97,108件 増
高圧蒸気滅菌 393,739件 388,430件 5,309件 減
EOG滅菌 14,406件 14,301件 105件 減
低温プラズマ滅菌 4,008件 3,033件 975件 減
合計 939,162件 1,029,881件 90,719件 増
  • 洗浄・消毒件数が増加している。これは、栄養管理部のネームプレートを中央化したことが影響している。
  • 高圧蒸気滅菌が減少している。H29年度は手術部の滅菌器故障により、材料部の滅菌器運転時間を延長していたことが影響しているため、H30年度は手術部の滅菌器が使用可能となり、通常運転時間に戻したことで減少した。

2. 洗浄機、滅菌器稼働回数

平成29年度 平成30年度 増減
自動洗浄装置:WD 11,872回 11,664回 208回 減
低温煮沸洗浄機:RQ 157回 220回 63回 増
高圧蒸気滅菌器:AC 5,914回 5,467回 447回 減
EOG滅菌器 260回 253回 7回 減
低温プラズマガス滅菌器 55回 23回 32回 減
合計 18,258回 17,627回 631回 減
  • 栄養管理部より哺乳瓶のキャップが中央化となった。これは、低温煮沸洗浄機(RQ)で洗浄しているため月5回以上、使用回数が増加した。
  • 高圧蒸気滅菌が減少している。H29年度は手術部の滅菌器故障により、材料部の滅菌器運転時間を延長していたことが影響しているため、H30年度は手術部の滅菌器が使用可能となり、通常運転時間に戻したことで減少したと考えられる。

3. 保育器分解・洗浄・消毒件数

平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度
保育器 102台 79台 89台 50台

4.平成24年度から、病棟と外来の一部の器械のトレーサビリティーが開始となった。推移は以下の通りであった。

平成25年度から平成29年度 器械紛失数合計の推移
平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度
紛失器械合計 62点 53点 25点 49点

紛失器械の数量は前年度と比較して増加した。急性期病棟で最も多く、次いで外科病棟での紛失が認められた。使用頻度が多い病棟事情であるため、管理の状態を確認し紛失防止に努める必要がある。


5. 各部署配置の滅菌器材の保管状況および滅菌有効期限切れの点検を実施し、安全な滅菌物の提供をしている。


6. 病棟、外来の洗浄を中央化することによって、安全で質の高い洗浄を実施している。


7. 各部署の滅菌有効期限切れ器材の在庫状況と、滅菌器材の臨時貸出の頻度を把握し、定数の見直しを行っている。

(角田 紫)