MEセンター
2018年は、センター長、副センター長と臨床工学技士長含め19名の臨床工学技士と事務補佐員2名の構成で業務を行った。子育て世代を多く抱える部署であり、子育てと仕事の両立しながら、活躍できる職場となれるように努めている。特に2018年4月より、育休からの復帰職員も家庭と育児、仕事のバランスを取りながら業務にあたった。
輸液ポンプは、病棟稼働率が80%台であっても貸し出せないことが間々あった。輸液ポンプ、シリンジポンプの病棟や外来における主な使用時刻が9時頃から16時頃に集中しており、この時間帯の貸し出しに対しては十分な対応ができず、特に輸液ポンプにおいては病棟に使用時刻の調整をお願いすることが多い状況が続いている。今後、更新する計画であり、現状に見合った台数管理を行っていきたい。
また、MEセンター管理医療機器が10年目を超えてきており、併せて補助金等で配備された医療機器が10~12年目を迎え、更新を検討する時期に来ている。今後、当院が継続可能なインフラとして医療機器を整備できるように、使用実績に基づいた適正台数で運用を図り、更新費用の均一化を図りながら、計画的に更新していけるように各診療科、看護部、各部・センター及び予算係、病院調達係と連携して行っている。
業務面では、病棟で医療機器の日常点検や人工呼吸器などの使用中点検を平日日勤帯にMEがラウンドし、今まで病棟のスタッフにお願いしていた部分を少しずつMEセンターで行うようにしている。併せて、ME機器の有効な運用のために、空いている機器の返却を促している。
カテーテル治療を中心に清潔野での業務が増え、当初計画していた人員確保・業務計画にない内容にも取り組んでいる。また、遠隔モニタリング業務が不整脈分野を中心に拡大しており、病棟看護師とも協力して業務を行っている。
研究や機器開発も徐々に成果が出始めてきており、ここ数年は、毎年15件を超える学会発表を行ってきている。また、人工呼吸器回路カバーを地元企業と共同開発し、製品化を行った。今後も様々な企業と協力しながら機器開発を進めていきたい。
まだまだ成長中のMEセンターであるが、病院スタッフの期待に応えて発展してゆくために研鑽と努力を積み重ねる所存である。
今後とも、MEセンターの運営のご理解とご協力をお願いいたします。
MEセンター
稲垣喜三、松上紘生