血液内科

 血液内科(平成23年11月に「血液腫瘍科」から名称変更しております)では、悪性リンパ腫、白血病、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群などの造血器悪性腫瘍と再生不良性貧血、特発性血小板減少性紫斑病などの自己免疫性疾患を含む血液疾患全般にわたって、診断・治療を行っています。当科は鳥取県西部地区+島根県東部地区の約60万人の診療圏に対応した中心的医療機関です。平成23年度には、診療科長の交代に際して医師1名減の2名の体制となりましたが、新外来患者数87名(前年度比7名増)、延べ外来患者数4544名(前年度比714名増)、新入院患者数156名(前年度比13名減)、延べ入院患者数5951名(前年度比1070名増)と前年度と比較して遜色のない診療レベルを維持してまいりました。今後も、地域の血液患者様のご要望にお応えできるよう努力してまいります。

  • 最新標準治療プロトコール
     
    白血病、悪性リンパ腫などの造血器悪性腫瘍については、患者・家族との相談の上、患者様の要望に応じた最適な治療を行っています。その他の再生不良性貧血、本態性血小板減少症などの自己免疫性疾患や骨髄増殖性腫瘍に対しても国際的なガイドラインに沿った治療法を実施中です。
  • 自家末梢血幹細胞移植
     特に多発性骨髄腫に対して自家末梢血幹細胞移植を併用した超大量化学療法を施行し、生存期間延長を目指しています。
  • 末梢血幹細胞採取 
     輸血部と連携し、造血器腫瘍を対象にG-CSFなどのサイトカイン投与後に成分採血装置を用いた末梢血幹細胞の採取・保存を施行しています。
  • 血液細胞核酸増幅同定検査とフローサイトメトリー検査
     
    検査部と連携し、造血器腫瘍の診断や微小残存病変のモニタリングのために遺伝子検査やフローサイトメトリー検査を導入しています。

(本倉 徹)