ベットコントロールセンター
ベットコントロールセンターは平成23年12月に設立されました。センターの運営委員は診療科(病棟医長、外来医長)、看護部(看護部長、副看護部長、看護師長、副看護師長)、事務(医療サービス課)からなり、経営企画課がサポートしています。その目的は入院患者の速やかなベット確保と空床の公平かつ有効活用を図ることにあり、運営委員会は毎月1回開かれています。ベットコントロールの方法はまず、病棟を4つのグループ、すなわちAグループ:4A,4B,4C,4D、Bグループ:2A,2B,6A,6B,8A,8B、Cグループ:5A,5B,5C,7A,7B,1B、Dグループ:3A,3B,3C,3Dに分けて、それぞれのグループリーダーがグループ内の空床病床を把握するように努めています。ベットコントロール会議は、平日に毎日1回、センターの担当看護師長と各グループのリーダーが参加して、空床状況の把握と満床病棟の入床病床調整等に関して話し合います。グループ間でベット調整が可能な時にはそれを最優先とし、やりくりが困難な時にはグループを越えての調整となります。グループは同一フロアあるいは診療科関連病棟を考慮して作成してあるため、病棟にとっても診療科にとっても大変機能しやすいシステムになっていると思います。
平成23年度は別表のとおり、病床稼働率が11月まで前年度を下回っていましたが、ベットコントロールセンターが12月に稼働した後には年末年始を何とか乗り切り、1月、2月は大変高い稼働率を達成し、最終的にほぼ前年度に匹敵する稼働率になりました。これはセンターが目標値を明確に設定して、病院職員が一丸となって努力した結果だと思っています。特に2月、3月は病棟のアウトレット工事やインフルエンザ感染などがある中で、時に100%を越える稼働率で奮闘していただいた病棟もあり、大変なご尽力いただいたと感謝致しております。
現在、ベットコントロールセンターの役割は重要度を増しています。そもそも当センターは病床の効率的運用をめざして開設され、結果として病床稼働率の増加につながっていますが、医療従事者が働きやすいように、円滑に業務が遂行できるように、そして何といっても患者さんの利益を損なわないようにすることが重要であると考えています。ベットコントロールセンターは診療科の病床配分なども担い、病院運営においても影響力の大きなセンターですので、常に現場の意見に耳を傾けながら気配りのできる運営にあたって行きたいと思っています。
(中村廣繁)
表 平成23年度の病床稼働率(%)
年度 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
1月 |
2月 |
3月 |
合計 |
実績 |
86.25 |
79.96 |
86.72 |
90.01 |
84.86 |
85.95 |
87.55 |
85.68 |
84.90 |
83.93 |
92.61 |
91.35 |
86.62 |
目標 |
86.14 |
82.62 |
89.89 |
88.52 |
|||||||||
前年 |
87.78 |
84.17 |
88.43 |
88.18 |
90.54 |
89.86 |
87.92 |
88.20 |
84.40 |
82.37 |
89.89 |
85.93 |
87.27 |