脳とこころの医療センター

 脳神経疾患、心の病には、おたがいに重なる部分あるいは複数の診療科で診るべき疾患も多いものです。以前は、脳幹性疾患研究施設として研究分野に関しまして神経内科、脳神経外科、脳神経小児科が同じ施設に属していましたが、診療の面では、離れた場所に外来がありました。平成23年3月より、これら3診療科に精神神経科が加わり、同じセンター内で隣あって診療を開始いたしました。

業務内容

 各科単位では、今までと同じように診療を行っています。複数科にまたがる、あるいは複数科で診るべき患者さんの紹介が、より容易となってきました。例えば、脳卒中の診療においては、神経内科、脳神経外科が共同で診るようなシステムができてきています。複数科にまたがるような症例では、2か月に一度検討会を行い、4科が中心となり、他科の医師、看護師も含め勉強しています。さらに、脳とこころの医療センターの中に総合診療外来を設けて、どこの科を受診するかわからない患者さんの初診をみて、受診するべき診療科を決めるシステムを立ち上げる予定にしています。

地域医療

 このようなセンターは日本で初めてのものであり、その機能が意義あるものになることが試されています。このセンターの存在が広く知られるようになれば、地域の患者さんあるいは地域の医師にとりましても、病院の受診、病院への紹介が容易になり、より良い医療がなされることになります。