輸血部

 鳥取大学医学部附属病院では、鳥取西部地区において使用する血液製剤の約5分の2が使用されており、隣接する日本赤十字血液センター西部出張所から、在庫分については血液製剤の供給が迅速に行われています。こうした血液製剤を取り扱う輸血部門では、技師が専従し、患者検体、血液製剤の確認作業を幾重にも行っております。平成23年度は、輸血部専従検査技師の検査部への所属替えにより検査部に検査技師を一元化するとともに、輸血関連検査は検査部内に移設されました。輸血部と検査部の垣根を取り外し、検査技師の交流によって休日夜間の体制強化が図られました。また、輸血同意書の刷新をはかりました。2月から血液型2回検査の徹底を開始したことによって、輸血実績はやや低下したにもかかわらず、血液型検査や抗体スクリーニングは昨年度比10%増となり、今後増加することが予想されます。自己血の実績は324単位と昨年度並みでした。今後も血液製剤を有効利用するとともに、安全・安心な輸血療法の実施に努めてまいります。

(本倉 徹) 

輸血部統計

(1)検査

検査項目

件数

血液型

赤血球不規則抗体スクリーニング

赤血球不規則抗体同定

直接クームス試験

間接クームス試験

交差適合試験(本数)

交差適合試験(件数)

5,894

5,937

89

61

66

5,476
2,673

(2)血液製剤輸血実績

製剤 本数 単位数
200ml 400ml 5単位 10単位 15単位 20単位
赤血球濃厚液-LR 134 3,206   3,340 6,546
全血-LR 0 0 0 0
洗浄赤血球-LR 0 3 3 6
血小板 0 0 0 1,259 0 0 1,259 12,590
FFP 39 1,216 84       1,339 2,891
単位数 173 8,850 13,010   22,033

(3)成分採血:末梢血幹細胞

患者数

延べ採血数

血液内科

1

3

泌尿器科

2

4

小児科

1

2

     4

         9  

(4)自己血

輸  血  実  数

200ml

400ml

単位数

整形外科

女性診療科

泌尿器科

麻酔科

歯科口腔外科

小児科

耳鼻科

0

1

0

0

1

1

3

53

63

33

3

6

1

0

106

127

66

6

13

3

3

6

159

324