病理部

 病理部は病院内の臨床科より提出される病理検体の受け付け、標本作成、診断を行っています。平成23年度の件数は(1)組織診断(術中迅速組織診断525件を含めて):6686件、(2)細胞診断3440件、(3)病理解剖:19件でした。この中では、手術件数の増加により、検体数の増加が目立ちます。また当院以外からは、鳥取県立厚生病院の術中迅速組織診断(遠隔病理診断テレパソロジー)を鳥取県の専用インターネット回線を通じて、81件の診断を行ないました。
 医学部(医学科、生命科学科、検査技術学専攻)学生の教育、臨床実習を年間を通じて実施し、その業務の一部は医学部基礎部門(器官病理、分子病理)、脳幹性疾患研究施設の脳病理部門に分担していただいております。病理解剖の臨床病理検討会(CPC)は全症例を対象に月に1~2回(水曜日午後5時から)のペースで実施しており、平成23年度は16回でした。
 また島根県東部から鳥取県西部までの関連病院による病理解剖の依頼があり、地方医療の精度管理にも多いに貢献しています。

 平成23年度の病理部の主な出来事は以下です。

(1)パパニコロー染色に使用している自動染色装置の器械更新を行ないました。
(2)9月に事務補佐員1名の任期延長を要望して、認められました。

病理部統計

病理解剖件数

区 分

平成19年度

平成20年度

平成21年度

平成22年度

平成23年度

死亡患者数

394

463

545

561

532

病理解剖数

38

27

19

24

19

剖検率

9.6

5.8

3.5

4.3

3.6