リハビリテーション部

 平成23年度、リハビリテーション部スタッフは、理学療法士13人、作業療法士6人(うち精神科専従1名)、言語聴覚士5人、計24人でスタートした。
産休育休、育児による時間短縮勤務、体調不良による長期休暇、12月から1名の離職者があり、1年を通しての実働人数は減少。結果、一年を通して、診療患者単位数は71,165単位から、68,885単位へと、2,280単位減少した。
 当部での23年度目標は、前年度を踏襲し、他部門との情報交換に重点を置き、従来の定期的な脳神経内科、脳神経外科、整形外科カンファレンスに加え、必要と考えられる例でケースカンファレンスを積極的に前年同様開催した。この結果、カンファレンス件数は、前年度と比較して183件とわずかではあるが増加した。
また、看護師対象講習として、関節可動域訓練指導、呼吸介助法、褥瘡予防のためのポジショニング方法、移乗動作法、心臓リハビリテーション等を開催し、病棟看護師とのリハビリ連携を強化するよう努力した。
さらに、病棟看護師との連携を目的に病棟と共同運用できる「ADL早見表」を作成し、患者さんの二次障害予防、早期離床に努めた。
 平成22年の診療報酬改定で、がんリハビリテーション料が新たに設定されたことにより、当院でも平成24年度より対応するためワーキンググループを立ち上げる等準備を開始し、3月より試行運用した。

 理学療法部門では、リハビリ早期介入、診療の継続性を重視し、毎週土曜日診療、正月休み等の長期連休中の理学療法士の交代勤務を、例年同様実施した。
 作業療法部門は、4月より精神科作業療法専従の作業療法士を増員し、開設に向け準備をすすめ、7月より精神科作業療法を開始した。
 言語聴覚部門は、通常の業務に加え、連休、年末年始の休日出勤も定着し、リスクが高い摂食・嚥下障害、回復期間のリハビリ的介入が必要な患者さんへの休日対応が安定してできるようになった。
新しい分野では、喉頭摘出後の発声手段の一つT-Eシャント発声のリハビリにも取り組んだ。

(リハビリテーション部療法士長 山川隆)