3-3-28. 栄養管理部

1.患者給食業務

【1】 患者給食の検討

『安心』『安全』のための食事及び患者給食業務内容の見直しを図り、業務の健全化と効率化を目指している。

  1. 新たに、ノロウイルス対応の実践マニュアルを作成し、食中毒予防の強化を図った。
  2. 喫食率が低下傾向である学童食に見直しをかけ、喫食改善していけるよう新メニューを設け、大きく見直しをかけている。
  3. 厨房内排煙口の大雪等による耐圧整備を行い、厨房内業務の安全強化を図った。(雪害により排煙口ガラス部分の破壊と飛散を教訓として行った)
  4. 大規模災害時対応として、大幅な非常食の見直しを図っている。
  5. 常時、献立の検討を行っている。(料理の見直し、食材料の見直し、配合割合の見直し)
  6. 味付けの精度管理を行っている。(調理スタッフの再チェック、日々検食の強化)
  7. 仕入材料のチェック強化を行っている。(品質チェック、産地や製造メーカーの検討)
  8. 新たな納入業者の開拓。(納入価格の精度管理)
  9. 機器整備と業務の見直し。(衛生管理と安全性を図るための調理機器類の整備。業務の効率化を図るための機器の導入)
  10. 調理作業の見直し。(制度管理、効率化)
  11. 確実な指示命令系統の確保及びスピーディーな業務運営を図るために、調理室の各セクションにリーダーを配置し、業務を行うことでリスクの低減を図っている。
  12. 調理スタッフのみのリーダー会で、定期的に調理検討会を行っている。
  13. 給食業務検討会充実のため毎月一回、委託会社との検討会を行っている。
  14. 経費節減の検討。(厨房内の殺菌灯を廃止し、ランニングコスト年間178,514円のダウンを図る)
【2】栄養管理

『医療に貢献する』ための食事の検討

1. 『コメント常食』の運用

血液疾患を含む悪性新生物等の治療による食欲不振、喫食量低下や咀嚼、嚥下、嗜好等が絡んだ問題点を解決するために『コメント常食』という個人対応メニューを4月から開始し運用している。

2.消化管術後パスの開始

胃切後及び腸切後の消化管術後パスを院内で作成し、患者一人に対し三回栄養指導を行い、よりきめ細やかな対応を行っている。

3. 栄養食事指導
  • 栄養指導枠を大型連休前に拡大し、日々は二枠増やし、ドクターの要望に応えると共に指導件数のアップも図った。
  • 新人教育として、指導方法についてのチェック及び見直しも随時図るようにしている。
4. NST活動
  • 新たにNST専従栄養士を設け、栄養サポート加算取得体制を整え運用している。
  • NST専門療法士の実地訓練者の受け入れを行った。
5. 栄養管理部勉強会の定期開催
  • 当院と委託側の栄養士合同で、毎月一回、時間外に栄養管理に関わる勉強会を開催し、スキルアップを図るようにし、現在も継続中。
6.『みんなで取り組む糖尿病予防対策事業』の参画
  • 鳥取県西部福祉保健局管内糖尿病予防対策事業の一環で、西部圏域糖尿病予防対策検討会に参画している。
7.その他の活動
  • 院内講義『栄養管理の機能と役割』 平成22年4月 2日(金)
  • 看護の日『栄養相談』外来ホール 平成22年5月12日(水)
  • 院内講義『チーム医療論』保健学科 平成22年5月17日(月)
  • 第17回環日本海NSTフォーラム発表『ヨード制限食の取り組み』 くにびきメッセ 平成22年6月12日(土)
  • 鳥取県栄養士会町の相談室『栄養相談』ニチイ 平成22年6月25日(土)
  • 患者向け栄養メモの作成『アルコールと肥満』一内科外来待合室平成22年7月 1日(木)
  • 鳥取県栄養士会生涯学習シンポジウム座長・助言者・コメンテーター 『貧血へのアプローチ~より良い支援に向けて~』倉吉交流プラザ平成22年7月 4日(日)
  • 健康ミニ講座『食生活について・寝たきりにならないために』 外来ラウンジ
  • 糖尿病看護コース研修『糖尿病の治療(食事療法)』中央診療棟 平成22年11月26日(金)
  • 市民公開講座『肝臓病って食生活に関係あるんだ』本の学校 平成22年11月27日(土)
  • 院内外看護向け講座『褥瘡と栄養管理』中央診療棟 平成22年12月16日(木)
  • 市民公開講座『放っておけない高血圧症(高血圧を防ぐ食事)』本の学校 平成23年2月26日(土)
  • 中国労働衛生協会『健康講座(楽しく食べて元気に働くには)』 米子コンベンションホール 平成23年3月 3日(木)
  • 健康ミニ講座『食事について(高血圧を防ぐ食事)』外来ラウンジ 平成23年3月28日(月)

(成瀬 隆弘)