3-2-16. 麻酔診療科群

麻酔科

麻酔科担当の麻酔法別症例数の推移

平成22年度に手術部あるいは各科診療外来において、麻酔科が担当した麻酔症例数を下記に示す。件数は3691件から3774件に増加しており、内訳では特に心臓・大血管の件数が増加しており、大動脈瘤ステントグラフト内挿術の増加による。
また、内視鏡手術およびダヴィンチによる手術件数が年々増加しており、患者のさらなるQOLの向上に寄与している。来年度には手術室が3部屋増設される予定で、来年度はさらなる手術件数の増加が見込まれる。

【合計】

麻酔科症例 3774例(うち手術室内 3646 手術室外 118)

【ASA PS】
予定1 2 3 4 5 6 合計
1060 1755 537 23 1 0 3376
緊急1E 2E 3E 4E 5E 6E 合計
70 127 138 60 3 0 398
合計 3774
【手術部位】
a.開頭 119 h.頭頚部・咽喉部 1008
b.開胸・縦隔 235 k.胸壁・腹壁・会陰 550
c.心臓・大血管 218 m.脊椎 171
d.開胸+開腹 19 n.股関節・四肢 467
e.開腹(上腹部) 326 p.検査 10
f.開腹(下腹部) 515 x.その他 44
g.帝王切開 92 合計 3774
【麻酔法】
主麻酔法 平成20年度 平成21年度 平成22年度
吸入麻酔 1523 1622 1288
静脈麻酔 1002 1054 1334
吸入麻酔+局所麻酔 347 433 370
静脈麻酔+局所麻酔 462 462 708
CSEA 63 63 33
硬膜外麻酔 7 6 2
脊髄くも膜下麻酔 59 49 34
伝達麻酔 3 1 0
その他 9 16 5
合計 3475 3691 3774

ペインクリニック

【術前診察外来】

診察日は、月・水・木の週3日です。前日入院・当日入院で手術予定の患者様やハイリスクな患者様を、診察・術前準備するための外来です。全身状態チェックや麻酔の説明・同意取得(IC)、合併症の術前調整依頼等を行います。(平日だけで数えて手術日の2日前入院でしたら、前日入院ではないので当科外来を通さず通常の術前診察になります。)

正確な情報を頂くために、患者様には内服中の薬が分かるもの(お薬手帳など)を持参してもらって下さい。未成年者や意思疎通・理解の難しい患者様では、麻酔ICの代諾者と成り得る方の同席をお願いします。円滑な運営のため、手術予定の2週間以内の術前ルーチン検査と、必要に応じ各科専門外来への紹介が済んだ状態で当科にご紹介頂けますよう、お願い致します。

【ペインクリニック・緩和ケア外来】

ペインクリニック外来の診察日は、火・金の週2日です。帯状疱疹、神経因性疼痛、筋・筋膜性疼痛、関節痛など、いろいろな要因による痛みの患者様が受診されています。
薬物治療、神経ブロック治療、光線療法などを行っています。

脳脊髄液減少症/緩和ケア外来は、水曜日に稲垣教授が担当しています。原則として、初診のペインクリニックの患者様は診察しておりません。

近年はテレビ等でペインクリニックについて取り上げられる機会もあって、受診を希望される患者様が増えてきました。痛みでお困りの患者様がおられましたらご紹介下さい。個々の患者様の診察・治療に(特に初診の場合)時間がかかるため、また外来係が少人数のため、予約枠は制限されています。麻酔科外来(内線6652)にお電話頂き、受診予約日をご相談ください。

【外来(出張)麻酔】

平日の予定手術枠内で、何曜日にでもお申し込み頂けます。出張麻酔が同日に多数重ならないようにするため、あらかじめ麻酔科術前外来にご紹介頂き、日程をご相談させて下さい。普通の手術と同じように、手術オーダーと麻酔科依頼をして下さい。手術の開始予定時刻につきましては、麻酔器運び込み等の準備の都合上、多少変更をお願いすることもありますのでご了承ください。

外来受診件数
H20年度 H21年度 H22年度
術前外来 1365 1297 1213
ペインクリニック 3316 2443 2441
総受診件数 4681 3740 3654
H22年度の疾患別新来件数
術前診察 1139
帯状疱疹と帯状疱疹後神経痛 22
脊椎疾患 22
筋・四肢関節など運動器の痛み 6
癌性疼痛 9
特発性三叉神経痛 1
複合性局所疼痛症候群 2
外傷性頸部症候群 1
上記以外の神経因性痛 13
顔面痙攣・眼瞼痙攣 2
脳脊髄液減少症 0
その他 4
総新来件数 1221

(1患者につき1病名)



現在の外来診療体制
診療内容 術前外来 ペインクリニック 脳脊髄液減少症・緩和
/術前外来
術前外来 ペインクリニック
担当医 不定 玉川・大槻 稲垣/不定 不定 渡辺・船越

(渡邊倫子 記)