3-3-05. 輸血部

平成21年度の血液製剤の使用量は全体として大きな変動はなく、血液型検査・交差適合試験など日常業務に大きな変動はありませんでしたが、日本医療機能評価機構による病院機能評価Ver 6.を受審するため、その訪問審査(平成21年10月25日~27日)に向けて全病院的な取り組みが行われました。輸血部関連では、血液製剤ならびに薬剤の病棟保冷庫の整備とその管理手順書が作成され、「血液製剤の使用指針・輸血実施手順書」の改訂と新たに加温器マニュアルの追加、「医療事故防止マニュアル(輸血関連個所)」、「輸血および血漿分画製剤に関する説明書」、そしてシステムダウン時に使用する輸血伝票の改訂が行われました。さらに、新生児医療センターにおける輸血に関する説明書および同意書が作成されました。以上の努力の結果、輸血・血液管理機能に関しては、血液製剤の廃棄率が高めだったことを指摘された以外はすべて、a評価を得ることができました。赤血球製剤の廃棄率については、有効期限内での迅速な血液製剤の他患者様への転用を図るとともに、出庫製剤についての把握を徹底して改善を図ってきた結果、平成20年度廃棄率3.1%が、平成21年度には1.9%と改善が得られ、平成20年全国平均1.57%に近づいています。今後も、血液製剤の有効活用に努力するとともに、安全・安心な輸血医療の徹底に努力して参ります。

(本倉 徹)

(1)検査

検査項目 件数
血液型
赤血球不規則抗体スクリーニング
赤血球不規則抗体同定
直接クームス試験
間接クームス試験

交差適合試験(本数)
交差適合試験(件数)
4,947
5,036
73
93
93

5,346
2,331

(2)血液製剤輸血実績

製 剤 本 数 単 位 数
200ml 400ml 5単位 10単位 15単位 20単位
赤血球濃厚液-LR

全血-LR

洗浄赤血球-LR

血小板

FFP
199 3,235   3,434 6,669
0 0 0 0
2 16 3 34
0 0 0 1,094 0 1 1,094 10,940
73 1,363 472       1,908 5,159
単 位 数 274 8,502 13,300   22,802

(3)成分採血:末梢血幹細胞

患者数 延べ採血数
血液内科 3 7
腎臓内科 0 0
小児科 0 0
3 7

(4)自己血

輸 血 実 数
200ml 400ml 単位数
整形外科
女性診療科
泌尿器科
麻酔科
形成外科
消化器外科
1
0
1
0
1
0
58
66
59
1
1
1
117
132
119
2
3
2
3 186 375