3-3-26. 看護部
看護部
看護部は日本医療機能評価機構の病院機能評価Vor.6.0」の受審にあたり5年前のVor.5.認定後より次期審査に向けて準備を続けてきたが2009年度はラストスパートの年でもあり他職種と協働し看護を変革できる機会(チャンス)として捉え様々な取り組みの改善を行った。また、今年度、「顧客の満足を確実にする看護の実践-みのりの7:1看護」を戦略目標とし(1)固定チームの目的である継続看護・事故実現・人材育成を検証し顧客満足を得る(2)自セクションに特化した急性期看護の実践(フィジカルアセスメント・フィジカルイグザム)により内部顧客が満足できる(3)働きやすい職場作りで職場不適応・メンタル不全による離職を防ぐ(4)チューブ・ドレーン・ラインの影響レベル3b以上の事故0実現を継続できるとして成果を得ることができた。さらに、診療報酬における7対1看護加算においても看護職員の確保に様々な手法を懲らし取得することができ病院経営に貢献した。
1.就労環境の改革
1)看護師の確保
看護師に求められる施設基準7:1で、安全と安心の看護を提供するために事務部と連携し、1回/週の「7:1会議」を開催し、看護力の確保に努めた。年間を通して施設基準は遵守された。
2)スタッフラウンジ【アシスト】
看護師の増員が進む中で、休憩室が手狭になり、昼食時でも休憩出来ない現状となった。看護師のアンケートを基に、新たに病院職員がくつろげるスペースとしてスタッフラウンジ【アシスト】が設置された。
3)看護部労働安全衛生委員会の活動
前々年度後半から準備し、管理者代表5名とスタッフ代表5名からなる看護部労働安全衛生委員会を発足した。活動目的を看護職員の健康障害防止と健康保持増進を図るとし、職場環境整備と健康診断受診の促進を目標に活動を展開した。特に看護部管理目標に『働きやすい職場つくりで職場不適応・メンタル不調による離職を防ぐ』を挙げ、看護部全体で取り組んだ。メンタルヘルス教育の徹底とメンタルサポート体制を強化した。
4)看護部倫理委員会の構築
臨床現場で発生する倫理的問題に適切に対応していく目的で看護部倫理委員会を発足させた。まずは初年度として倫理的問題を考える基盤整備つくりとし、看護者の倫理綱領の理解を深め、臨床で発生する倫理的問題を検討していく。又、看護研究の倫理審査行程を構築し、研究支援を行ったこの活動は、今年度受審した「病院機能評価Ver6」の審査項目、2.1.2臨床における倫理に関する方針が明確であり、各看護単位で発生する倫理課題を積極的に収集し、分析・検討していると評価された。
さらに、悩みを抱えた看護職を相談室(リラックスルーム)で心理相談を受け支援した。又、今まで曖昧であったメンタル不調者の職場復帰支援システム(わ~から・えしこシステム)を新たに構築した。今年度の心理相談件数は120件であり、わ~から・えしこシステムでの支援者は8名であった。
2.患者サービスの推進
1)固定チームナーシングの再整備
看護部委員会、師長検討会、各部署で活動を行い、
1.継続看護に於いて、担当看護師を中心とした統一した看護ケアの確実な実践、申し送り時間の短縮を図り効率的な情報伝達の実施、放射線専門看護室・がんセンターとの専門領域とのカンファレンスの強化、外来と病棟間や外来と外来間の継続看護を図り支援センターを窓口とした地域連携の推進を平成20年度1521件から今年度は2114件と1.39倍と増加を図ることができた。
2.人材育成の視点では、固定チームナーシングの要となるリーダーを育成するためにリーダー育成プログラムを作成し実施した。
3.看護スタッフ、個々の看護へのやりがい感、モチベーションを高めることができる人材の育成するために「ありたい師長像に近づくための行動指標」を決め、師長自らの行動変容に繋げた。この取組みの成果から患者満足度調査では、5段階評価4以上(やや満足、大変満足)が平成20年度90%であったのが92.1%と上昇した。
1.継続看護に於いて、担当看護師を中心とした統一した看護ケアの確実な実践、申し送り時間の短縮を図り効率的な情報伝達の実施、放射線専門看護室・がんセンターとの専門領域とのカンファレンスの強化、外来と病棟間や外来と外来間の継続看護を図り支援センターを窓口とした地域連携の推進を平成20年度1521件から今年度は2114件と1.39倍と増加を図ることができた。
2.人材育成の視点では、固定チームナーシングの要となるリーダーを育成するためにリーダー育成プログラムを作成し実施した。
3.看護スタッフ、個々の看護へのやりがい感、モチベーションを高めることができる人材の育成するために「ありたい師長像に近づくための行動指標」を決め、師長自らの行動変容に繋げた。この取組みの成果から患者満足度調査では、5段階評価4以上(やや満足、大変満足)が平成20年度90%であったのが92.1%と上昇した。
2)看護業務改善
病院機能評価受審に伴い看護ケアプロセスと評価過程についてコメディカルや医師と協働し複数職種で医療を提供できる取組みの改善を行った。
環境面では患者へ快適性・安全性を確保したマットレスを提供するためにベッドマットレスの洗浄をシステム化した。
3)がん看護の充実
平成21年11月よりがんセンター開設にあたり従来からの外来化学療法、ストーマ外来、セカンドオピニオン外来、がんサロン支援に加え、がん相談支援センター、リンパ浮腫外来を新設しがん患者とその家族に看護が提供できる体制を整備した
4)心臓リハビリテーション看護の推進
心肺機能低下患者や心血管リスクの高い患者に対し心臓リハビリテーションが開設された。医師、理学療法士と連携した日常生活指導等を看護の視点からもアプローチするために専従の看護師1名を配置した。
3.人材育成
1)専門・認定看護師の育成
認定・専門看護師を目指す看護師を継続して支援しており、今年度、救急看護・集中ケア・新生児集中ケア・緩和ケアで4名の認定看護師を育成した。現在、11名の認定看護師が院内のチーム医療において活躍している。また、新たに広島大学大学院保健学研究科博士課程がん看護専門看護師コースに2名の看護師が進学した。
今年度鳥取県看護協会が開講した認定看護管理者セカンドレベル教育課程を5名が修了した。
2)継続教育
院内研修は141回開催し、特にフィジカルアセスメント能力の向上と固定チームナーシングにおけるリーダー育成に力を入れた。看護研究業績は、81演題(昨年度75演題)をまとめ、院内発表26演題、院外発表55演題であった。院外研修・学会の参加は総数789人(昨年度756人)で毎年増加している。
3)新人教育
新採用看護師81人に対して、継続学習支援室が中心となり、各セクションの継続学習支援副師長と連携して支援を行っている。集合研修から分散研修中心へと移行し、「出前学習」は139回実施し、必要な知識と技術のタイムリーな指導により、新人の看護技術習得に効果があった。
4.医療事故防止
1)転倒・転落事故防止
安全で安心できる療養環境を提供することを目的に入院患者の転倒・転落を防止に必要なアセスメントツールに坐位バランスの判定方法を平成19年度に看護部サービス委員会が研究的視点で取り組み成果を得た。その坐位バランスのアセスメント方法をDVDで可視化した。また、看護部安全管理会議に於いてスタッフが転倒・転落事故防止を図るために必要なアセスメント能力を高める管理について協議し、個々の師長が各現場に適した具体的な対策を立案し取り組んだ。その結果、転倒率を平成20年度の0.18%を平成21年度は0.16%へと減少を図ることができた。