3-3-17. 超音波室

【胸部超音波室】

心臓超音波では、最新の機器を使用して心臓の収縮、拡張能、壁運動異常、弁膜症、短絡の有無などの評価を行っている。さらに症例によっては、冠動脈エコーや薬剤・運動負荷心エコーなどを行って、虚血性心疾患の診断の幅を広げてきている。経食道心エコーでは、弁膜性状の詳細を評価し、心内血栓の有無を調べることに威力を発揮している。現在、患者情報を動画保存し、病状の経過をより詳しく捉えることが可能となっている。
(加藤 雅彦・中村 嘉伸・船田 裕昭)

【腹部超音波室】

腹部領域疾患のスクリーニング検査のほかに、慢性肝疾患患者に対する肝癌早期発見のための定期検査を主に行っている。また、最新のカラードップラー装置、造影超音波装置の導入により各臓器の機能診断が可能となり、特に造影超音波検査では腫瘍の鑑別診断、治療効果判定に応用されている。また、マイクロ波凝固装置、ラジオ波凝固装置によって肝癌の治療、消化管出血の止血等を行っている。
鳥取県西部腹部超音波研究会を、大学、医師会を中心に行い、新しい超音波診断の普及にも力を入れている。その他頚動脈や下肢静脈などの血管エコー、甲状腺や唾液腺などの表在臓器、関節、皮膚などのエコー検査も行っている。
孝田 雅彦)

超音波件数

心エコー 腹部エコー 頚動脈エコー 甲状腺エコー 下肢エコー
H21. 4 344 296 43 121 12 816
. 5 263 239 49 95 6 652
. 6 306 320 57 141 9 833
. 7 254 355 47 146 11 813
. 8 304 286 45 119 20 774
. 9 242 334 52 113 17 758
.10 288 313 60 126 20 807
.11 260 300 46 97 23 726
.12 252 280 57 111 21 721
H22. 1 238 272 45 127 19 701
. 2 215 290 55 102 30 692
. 3 273 367 57 131 33 861
合計 3,239 3,652 613 1,429 221 9,154