3-3-04. 材料部

部長:山元 修、助手:藤井進也、看護師長(手術部兼務):分倉千鶴子、副看護師長(手術部兼務):足立好美、看護師(手術部兼務)1名(パート)、看護助手2名(正規職員1名、パート1名)、外部委託職員4名で構成されている。

日本医療機器学会認定の第2種滅菌技士4名、第1種圧力容器取り扱い作業主任者3名、特定化学
物質取り扱い主任者3名を有する。

(2009.10.1現在)

1.材料部の使命は患者と医療従事者に、安全な医療機器を提供することを最優先と考えて日常の業務遂行をしている。
2.平成20年8月に「特定保険医療材料等専門部会」が「材料部運営委員会」に変更され、毎月新規採用物品の審議等を行っている。平成20年度は100件の新規採用があった。
3.平成20年度(2008.4.1~2009.3.31)再使用品器材処理実績は以下の通りであった。
(1) 洗浄・消毒、滅菌件数

  19年度 20年度
洗浄・消毒 245,520件 259,259件
高圧蒸気滅菌 183,613件 202,311件
EOG滅菌 6,105件 14,885件

(2)保育器分解・洗浄・消毒件数
  19年度 20年度
保育器 182件
151件


○再使用品器材処理件数は19年度と比較して増加している。各部署の業務上の都合等により、臨床現場で洗浄・消毒や滅菌を行っていた物品を材料部での処理に変更したり、新たな治療器具の導入もあり、処理件数が増加したと考えられる。処理物品の追加に伴い、取り扱い手順を作成し、適切な処理を実施できるよう業務遂行している。
○EOG滅菌の依頼件数が増加しているのは、滅菌依頼物が特定できるようにオーダー入力の方法を詳細にしたためであり、EOG滅菌機の稼動状況から判断すると実際の件数は19年度と同等と推察される。EOG滅菌の残留ガスの毒性や発癌性、環境問題を考慮し、今後も滅菌の適正化を図っていく必要がある。21年度末には低温プラズマ滅菌器を導入予定でありEOG滅菌物を減少できると考えている。

4. 各部署配置の処置セットの滅菌有効期限切れの点検に加え、平成20年度からは各部署の滅菌物の保管状況の点検を実施し、安全な滅菌物の提供ができるようにしている。

5.平成21年度末の洗浄・滅菌装置の全面更新を予定しており、更新後は、手術器械の洗浄業務の一部を材料部に移行することで、円滑な手術部運営に貢献できると考えている。

(分倉千鶴子)