3-3-05. 輸血部

平成20年度は、日本赤十字社の製造業務集約化によって鳥取県赤十字血液センターでの製造業務が岡山県赤十字血液センターに集約されたため、6月1日から自己血MAP血製剤ならびに自己血新鮮凍結血漿製剤の製造を委託できなくなった。それにより、主に委託していた心血管外科の自己血採血分が減少したものの血液製剤使用量は全体として大きな変動はなかった。また、血液型検査・交差適合試験など日常業務に大きな変動はなかった。増加傾向にあった廃棄血については、その削減を目的に、有効期限内での迅速な血液製剤の他患者様への転用を図るとともに、出庫製剤についての把握を徹底して改善を図ってきた。また、輸血後感染症検査の実施率についても、未検査患者様の主治医・担当科への連絡をシステム化ならびに輸血療法専門委員会を通して徹底することによって、実施率向上を図っている。今後、さらに安全・安心な輸血医療の拡充に努めて参りたい。

(本倉 徹)

輸血部統計

(1)検査
検査項目 件数

血液型

赤血球不規則抗体スクリーニング

赤血球不規則抗体同定

直接クームス試験

交差適合試験(本数)

交差適合試験(件数)

4,904

4,974

62

62

5,055

2,112
(2)血液出庫
製 剤 本 数 単 位 数
200ml 400ml 5単位 10単位 15単位 20単位

 

赤血球濃厚液-LR

全血-LR

洗浄赤血球-LR

血小板

FFP
217 2,955   3,172 6,127
0 0 0 0
2 1 3 4
0 0 0 1,087 0 1 1,088 10,890
64 1,295 176       1,535 3,534
単 位 数 283 8,502 11,770   20,555
(3)成分採血:末梢血幹細胞
患者数 延べ採血数
血液内科 2 3
腎臓内科 1 1
小児科 1 3
4 7
(4)自己血
輸 血 実 数
200ml 400ml 単位数
整形外科
女性診療科
泌尿器科
歯科口腔外科
麻酔科
小児科
4
3
0
0
0
0
62
59
52
7
2
3
128
121
104
14
4
6
7 185 377