3-3-01. 検査部
検査部では、常に精度の高い検査結果を迅速に報告するために様々な改善活動に取り組むとともに部員一人一人が質的向上に努めてきた。
1.中央採血室
中央採血室での採血患者数は年々増加の一途をたどり、この10年間で約2倍となった(図)。増加に対応できるように採血室をリニューアルし、外待ち電光掲示板で採血室内への入室案内や待ち時間表示、携帯端末による採血受付整理券と採血指示書とのバーコード照合など採血患者のスムーズな流れと誤認防止を目的としたシステムを導入した。
また平成20年11月17日より看護部、事務部と協力し午前8時から採血を開始した。早朝の採血患者が分散されたことによる患者待ち時間短縮と結果報告の迅速化が図られ、外来診察前検査の多くは採血受付から結果報告まで生化学検査で平均50分以内、血液一般検査や血糖検査で平均30分以内の報告が可能となった。
また平成20年11月17日より看護部、事務部と協力し午前8時から採血を開始した。早朝の採血患者が分散されたことによる患者待ち時間短縮と結果報告の迅速化が図られ、外来診察前検査の多くは採血受付から結果報告まで生化学検査で平均50分以内、血液一般検査や血糖検査で平均30分以内の報告が可能となった。
2.検査結果の精度保証
検査部内の精度管理委員会で、日々行っている精度管理方法や精度管理表の有無、精度管理図の有無、責任者による確認状況などラウンドによる確認を行い、適性な精度管理方法に改善してきた。また患者個別のデータについても出現実績ゾーン法を用いてシステム上からも可能な検査項目については検証を行い精度の高い結果報告に努めてきた。
統計資料
検査部門 | 件数 | 前年度比 (20年度/19年度) |
総点数 | 前年度比 (20年度/19年度) |
|
---|---|---|---|---|---|
一般検査 | 76,055 | 104.1% | 2,183,418 | 103.7% | |
血液検査 | 223,437 | 93.9% | 7,348,588 | 87.7% | |
生化学検査 | 1,306,969 | 103.0% | 17,183,971 | 101.9% | |
免疫血清検査 | 213,123 | 107.5% | 17,920,456 | 105.1% | |
微生物検査 | 43,487 | 102.9% | 4,488,422 | 113.6% | |
生理学検査 | 33,533 | 117.0% | 10,787,981 | 108.8% | |
採血 | 69,095 | 112.2% | 759,946 | 102.9% | |
緊急検査 | 生化学検査 | 387,321 | 112.9% | 4,857,879 | 111.6% |
血液一般検査 | 43,182 | 141.1% | 1,340,995 | 158.5% | |
血液ガス分析 | 1,432 | 94.1% | 214,800 | 94.1% | |
輸血検査 | 1,406 | 62.4% | 38,919 | 64.4% | |
髄液一般他 | 1,978 | 85.6% | 234,455 | 84.6% | |
合計 | 2,401,018 | 105.0% | 67,359,830 | 104.0% |
(谷本 綾子)