3-3-19. 内視鏡外科手術訓練室

内視鏡外科手術訓練室は平成8年9月に開設され、その後約10年が経過して、平成18年4月に現在の場所にリニューアルされました。平成19年度の使用実績は使用回数10回、使用人数50人、使用時間17時間で、主な使用目的は教育実習でした。訓練室では基礎的技術の修練が可能なように、内視鏡手術器材を使用しやすく配備していますが、高度の技術習得には十分に対応できておらず、内視鏡外科手術の技術認定を目指す上では決して満足なものとはいえません。特に実地臨床で多忙な外科医にとって訓練室に足を運ぶことは容易ではないようで、近年の使用実績は減少傾向にあります。しかしながら一方で、内視鏡外科手術はその普及とともに安全性の確立がますます重要となってきており、そのためには何と言っても手術手技の修練が必須です。是非とも関連診療科の先生方には学生、研修医、外科修練医の教育やトレーニング等に積極的な活用をお願い申し上げます。

近年、内視鏡外科手術に対する一般市民の関心は極めて高く、メディアでの報道も多くなっています。平成20年8月には市民公開講座として第2回目のキッズ外科手術体験セミナーを行ないましたが、内視鏡外科手術体験は前回同様に大好評でした。今後、訓練室でもさらに使いしやすいように知恵をしぼっていきたいと思いますので、要望事項や改善事項がありましたら、忌憚のないご意見をお寄せいただけますと幸いです。

(中村 廣繁)