3-3-07. 病理部

病理部は病院内の各臨床科より提出される病理検体の受け付け、標本作成、診断を行っている。その件数は(1)組織診断(術中迅速組織診断を含めて):約6000件/年、(2)細胞診断:約 3000件/年、(3)病理解剖:約40体/年である。また医学部(医学科、生命科学科、検査技術学専攻)学生の教育、臨床実習を1年間を通じて実施している。業務の一部は医学部基礎部門(器官病理、分子病理)、脳幹性疾患研究施設の脳病理部門に分担していただいている。病理解剖の臨床病理検討会(CPC)は全症例を対象に月に2~3回(水曜日午後5時~6時30分)のペースで実施している。

平成19年の病理部の主な出来事は以下である。

(1)病理部の業務量が近年の手術件数の増加により著しく増加しており、平成19年4月から技官(いわゆる5年雇用枠)1名を配置していただいた。今後は常勤の技官や医師の増員も要求する予定である。

(2)平成15年の12月に開始された病院医療情報システムの病理検査オーダリングシステムは、平成19年1月にシステム更新が実施された。この際に一部のデータが移行できないなどの不具合が生じた。5年後の予定されている次回のシステム更新の際にはこういう事態が起きないように、各方面にお願いしたい。

病理解剖件数

区分 平成15年度 平成16年度 平成17年度 平成18年度 平成19年度
死亡患者数 304 356 383 366 394
病理解剖数 36 42 50 36 38
剖検率 11.8 11.8 13.1 9.8 9.6

(堀江 靖)