3-2-26. リウマチ科

関節リウマチ(RA)における最近の診断におけるトピックは診断特異度の高い抗CCP抗体が広く用いられるようになった点と、画像診断としてのMRの有用性が認められるようになった点である。一方、治療ではメソトレキサートが治療の中心であることは以前と同様である他、関節破壊が進行する以前に早に生物学的製剤による治療が開始されるようになっている。
インフリキシマブ、エタネルセプトの2種類の生物学的製剤の使用例数は、着実に増加している。平成19年度末までにインフリキシマブが18例に、エタネルセプトが47例に使用されている(表)。その8割以上で滑膜炎のコントロールが可能となり、5年間の平均継続率は77.4%と高い。しかしながら、これらの生物学的製剤でもコントロールが困難な症例も存在し、薬剤の変更や、他の抗リウマチ薬の併用を余儀なくされる場合もあった。
平成19年1年間に、関節リウマチを疑われた141例が精査目的に当科を受診している。この患者を含めて、約400例の関節リウマチ患者の治療を行っている。関節リウマチ患者の手術例は14例で、人工関節置換術が主な術式である(手術内容は整形外科手術統計に記載)。近年の治療薬の進歩によって、RA全症例に占める手術症例の割合が減少している。
(萩野 浩)

統計

平均年齢(最小~最大)
インフリキシマブ 56.0歳(22.9~73.0)
エタネルセプト 56.0歳(17.0~79.1)
リウマチ科で加療中の関節リウマチ患者の性・年齢別患者数
関節リウマチ患者の性・年齢別患者数

<関節リウマチ患者数>
新規患者数 男性 女性 合計
関節リウマチ疑い症例
治療開始例
治療継続症例(新患を含む)
手術例
66
7
67
4
151
24
321
27
217
31
388
31