化学療法センター

鳥取大学医学部附属病院化学療法センターは、平成27年10月に設立された。県がん診療連携拠点病院として水準の高いがん診療体制を確保し、最新の情報や研修の場を提供している。がん薬物療法の水準向上を通じて、鳥取県におけるがん死亡率低下に貢献したいと考えている。

1.外来化学療法室

当院が実行する、がん薬物療法を広く地域の皆様に提供するうえでも、外来治療の充実と入院投与から外来投与への移行は極めて重要である。多くの方に標準的ながん薬物療法を提供できる体制作りを目標にしている。標準治療とは、科学的根拠に基づいた観点で、現在利用できる最良の治療であることが示された治療を意味する。平成29年度の外来化学(がん薬物)療法件数示す。免疫チェックポイント阻害薬の承認および適応拡大や新規分子標的薬の承認を背景とし、年間治療件数は6000件を超えた。

2.化学療法審査専門部会

化学療法レジメンの定期的な審査をはじめとして、がん薬物療法に関する院内ルールの改定、支持療法を含めた対応、マニュアル作成など、医師・看護師・薬剤師など多職種の構成メンバーで広く意見交換をしている。

3.教育・研究支援

公開教育セミナーをがんセンター・緩和ケアセンターと共同で開催している。