ワークライフバランス支援センター
ワークライフバランス支援センターは、本院の目標である「人づくりトップクラス、働きやすさトップクラス、経営トップクラス」の実現のため、「働きやすさ」を推進するための唯一の院内組織として、1人1人が能力を発揮し活躍できる職場環境づくりを目標として平成22年4月に設置されました。
神﨑晋センター長(平成29年5月まで)、山本一博センター長(平成29年6月より)以下、谷口美也子副センター長、米江優子事務補佐員、馬塲こずえ事務補佐員で活動しています。活動内容は(1)啓発活動,(2)働きやすさ支援,(3)子育て・介護両立サポート,(4)メンタルヘルスサポート,(5)キャリア支援,(6)モニタリング の6つの活動軸を基本方針として、職員の多様性の尊重、職務満足度向上のための取り組みを行いました。
平成29年度の事業内容
啓発活動
新規採用者オリエンテーションにて、ワークライフバランス支援センターの取り組みについて谷口副センター長が説明を行いました(4/3)。
「ワークライフバランスセミナー」として、日本経済新聞社編集委員 石塚 由紀夫氏による『「働きやすさ」はゴールにあらず~ワークライフバランス再考~』を開催しました(8/7)。
コミュ・カン第1回(10/4)は谷口副センター長が「当院のワークライフバランス支援センターの取り組み」について、第2回(12/6)は山本センター長が「キャリアアップをサポートする当院の支援制度」について説明を行いました。
「職員のための健康講座」として、運動器医学(整形外科)講師 谷島 伸二氏、リハビリテーション部 理学療法士 和田 崇氏による「なぜ起こる? どうして治す? 職業性腰痛」を開催しました(10/27)。
「全教職員対象セミナー」としてNPO法人コヂカラ・ニッポン代表 川島 高之氏による『「働き方改革」時代のマネジメントを考える』を開催しました(1/18)。
高岡市民病院副病院長以下3名が来院し(谷口副センター長、米江事務補佐員が対応)、すぎのこ保育所の視察と、ワークライフバランス支援センターとセンター設立による職員の反響、すぎのこ保育所運営等について意見交換を行いました(9/14)。
Tomorrow通信(vol. 67~78)を発行し、利用できる制度の案内,センターの取り組みの案内等について情報発信しました。
働きやすさ支援
平成22年度から始めた「夕食持ち帰りサービス」を引き続き実施しました。
職員のためのサービスのための情報提供書として「2017年度版 とりだいワークライフ手帳」を発行しました(7月)。
平成26年度から始めた医師,コメディカル職員を対象としたマタニティユニフォームの支給(レンタル)を引き続き実施しました。
子育て・介護両立サポート
産休・育休中・復帰後の全職員を対象とし、当センター主催、看護部・総務課の共催で「ハッピーママ交流会」を開催し、育児支援に関する情報を提供しました。第一部では育児に関する制度を聞いたり先輩ママとの交流の場、第二部では保育サポータークローバーキッズさんによる親子でできる遊び体験(手遊び歌、ベビーマッサージ)を実施しました(7/4)。 「仕事と育児の両立応援補助事業」の窓口として取りまとめました。すぎのこ保育所運営小委員会に参加しました(11/6)。
看護部と連携し、育児休業中の職員に通信を送付しました(4・7・10・2月)。
平成29年度より、ワークライフ手帳に介護情報のページを新たに設け、情報提供を充実させました。「鳥取大学の介護に関する制度」、「介護保険制度を活用しよう」、「介護に携わる際のポイント」、「遠距離介護に便利な制度」、「親が元気なうちから把握しておくべきこと~突然、介護に直面しても困らないために~」、「介護に関するデータ」、「介護に関するTomorrow Book」を掲載しました。
これまでのすぎのこ保育所内で行われていた病児保育を拡大運用するために、新病児保育室開室に向けて打合せを行いました(4/26・5/11・5/31・7/28・8/2・9/6・9/27・11/2・12/8・1/12・2/28)。9/6は、博愛病院病児保育かるがもの視察も行いました。
メンタルヘルスサポート
センターへの相談件数(心理相談員含む)は平成28年度の358件を上回る413件に増加しました。毎月6~8回、年間全83回、心理相談員による相談を実施しました(相談内容・件数内訳は“メンタルヘルスサポート"の最後の表に記載しています)。
平成29年度内の採用者・異動者,108名を対象に心理相談員との面談を行いました(5・6・7・8・11・12月)。
新規採用職員研修オリエンテーションにおいて、新規採用職員を対象に労働安全について講演を行いました(4/3)。
各部署の職員延べ116名を対象に実地支援(オーダーメイド形式のメンタルヘルス対策)を実施しました(4・5・6・7・8・11・12・1・2月)。
自分の健康は自分で守る、という意識啓発に加え、さらに実践的な内容で実施することによってより充実したメンタルを保持し、かつ業務に役立つスキルを習得するために「実践型セルフケア研修会」を行いました(9/8・9/27・12/5)。メンター制度を休止し、代わりに全教職員を対象として「コミュニケーションスキルとしての傾聴を学ぶ」研修会を開催しました。9/8は、入門編「傾聴や基本的スキル」(FD対応)、9/27は応用編「コーチングや苦情クレームに活かす」についての内容で、P-Create 代表 松下 香寿美氏に講演、演習をしていただきました。
12/5は『対人援助職に効く「心の免疫力を高める話」』について、鳥取大学大学院医学系研究科 臨床心理学専攻講師 竹田 伸也氏に講演をしていただきました。
こころの安全通信(vol.7~9)を発行し、職員のこころの健康づくりに関する啓発を行いました(6・11・1月)。
相談内容が多様化したため、平成25年度より、以下の通り相談内容項目を細分化して集計を行いました。
- 育児支援 → 育児支援
- メンタルヘルス → メンタルヘルス・ハラスメント ・ 人間関係
- キャリア → キャリア継続 ・ キャリアアップ
- 処遇関係(職場環境・労働条件等) → 処遇関係(給与・手当・身分等)・働きやすさ(職場環境・人員不足・超過勤務等)
- その他 → 採用・面談に関する面談 ・ その他
キャリア支援
平成22年度に開始した「医師キャリア継続プログラム」を引き続き継続し、平成29年度は5名が利用しました。
平成24年度から鳥取県との協働事業として実施している「鳥取県医師復帰支援システム」においては、平成28年度に育児休業を取得していた女性医師が1名復帰し、計2名の利用がありました。
県医師会と共催で、第1回鳥取県女性医師の会を倉吉シティホテルで開催しました。山本センター長が座長として、谷口副センター長、米江事務補佐員が出席しました。懇親会では、東・中西部の医師と意見交換を行い、和やかな会で盛況でした(1/6)。
医学科1年生(4/18・5/23)、2年生(1/10)、4年生(10/31)にキャリア教育を実施しました。
教職員のための語学教室を実施し、英会話教室会話を楽しみたいコース(第14期5~8月,第15期11~3月)、とりだい病院コース(第14期5~8月,第15期11~3月)を実施しました(計31名受講)。
職員のキャリアアップの意欲を応援し、診療棟の業務に役立つための支援として、よりニーズに沿った支援としてH28年度からオーダーメイド型の語学支援を実施しており、H29年度は8グループから申請があり、うち7グループを採択しました。7グループ延べ31回の利用がありました。
モニタリング
全教職員に対して、職務満足に関する調査を実施しました(1/29~2/13)。
(副センター長 谷口美也子)