栄養管理部

栄養管理部業務

Ⅰ 患者給食管理

最適な栄養管理を目指す。


1.給食業務充実のため毎月一回、委託会社の責任者及び食種別担当者との検討会を行い、
  問題点の解消や給食管理全体の改善を図っている。
2.化学療法等、食欲不振のある方については、喫食状況を見ながら食事変更の提案等行っている。
  食種対応困難な方については、聞き取りをしながら個人対応食を作成し、喫食量のアップを
  図るよう取り組んでいる。
3.大規模災害時対応として患者用の非常食を三日分確保している。

Ⅱ 栄養管理

『患者教育』『チーム医療』『地域医療』に貢献するための活動


1.診療科との連携を図っている。
2.NST活動
 ・専任栄養士を置く事で、NST以外の患者に対する栄養サポートも行え、褥瘡、緩和、
  心臓リハビリを含むチーム医療との関わりも強化できている。
 ・NST専門療法士の実施訓練施設として受け入れを行っている。
3.チーム活動
 ・糖尿病支援、褥瘡、緩和、心臓リハビリの回診、カンファレンスに参加。
 ・コース研修や研修会等に講師やスタッフで関わっている。
4.『みんなで取り組む糖尿病予防対策事業』の参画
 ・鳥取県西部福祉保健局管内糖尿病予防対策事業の一環で、西部圏域糖尿病予防対策検討会に
  参画している。

平成29年度活動報告

5月21日(日)
 ・心不全学会市民公開講座 「今日からやれる塩分制限」
6月24日(土)
 ・SAN-IN心不全チームカンファレンス「他職種カンファレンス コメンテーター」
7月7日(金)
 ・学会「胃癌手術患者における栄養指導の取り組みと課題」
7月7日(金)
 ・学会「植込み型補助人工心臓装置患者に対し継続栄養指導を行っている一症例」
7月9日(日)
 ・糖尿病看護研修会「糖質と糖尿病 食事について」
7月14日(金)
 ・学会「慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者に栄養介入を行い全身状態が著明に改善した一症例」
7月23日(日)
 ・市民公開講座「肝臓にやさしい食事」
9月9日(土)
 ・生涯教育研修「栄養ケアプロセス 個人を対象とした栄養指導(栄養介入)」
9月14日(木)
 ・研修「糖尿病の食事療法」
9月19日(火)
 ・研修「がん患者の栄養管理~食を通してその人の尊厳を守る~」
9月21日(木)
 ・健康ミニ講座「軟らかい食べ物が好みになったら~嚥下機能低下・低栄養~」
10月12日(木)
 ・学会「心臓リハビリテーション参画後に行った管理栄養士の取り組みの紹介と成果」
10月20日(金)、11月1日(水)
 ・学会「宮城県登米市・栗原市における医療、介護・福祉施設の嚥下携帯連携
                         『とめくり食形態マップ』作成報告」
10月24日(火)
 ・研修「栄養管理 栄養管理士の観点から」
11月21日(火)
 ・院内講座「6Aの食事」
12月7日(木)
 ・がんセミナー「がん患者の栄養管理~食を通して人の尊厳を守る~」
12月12日(火)
 ・院内講座「塩分2gを試してみよう」
12月25日(月)
 ・ミニ講座「妊婦と授乳婦の食事について」
1月24日(水)
 ・院内講座「妊娠中の栄養管理」
2月15日(木)
 ・研修「褥瘡の栄養管理」 
2月26日(月)
 ・院内講座「塩分制限について」  

今後の展望

 栄養管理部の業務は、給食管理に栄養管理業務が入院基本に加わった。これに伴い、管理栄養士の病棟活動と給食業務委託化が加速した。医療法施行規則の管理栄養士の配置規程では、必置義務は1名以上となっている。現在、本院は9名の管理栄養士が勤務しており配置規程を満たしている。しかしながら病床数当たりの管理栄養士配置数は77:1である。実際には、栄養管理業務を行う病棟担当管理栄養士は部門統括、給食・調乳管理業務者を除くと140:1で活動している。今後、よりきめ細やかな入院診療計画、栄養管理計画の立案と栄養管理を行い、栄養指導実施件数増加のために増員とスキルアップを図りたい。

 また給食管理部門では、栄養状態改善と終末医療での食の見直しのため、作業効率化に重きを置いた委託契約方針からサービス提供に重きを置くことで医療と食の安全の両方の強化へと委託契約内容の見直しを行う必要があると考えている。更に将来的には給食業務については食材の地産地消、地域医療連携での栄養管理など地域貢献に繋げる方法も検討したいと考えている。

栄養管理室長・栄養管理部副部長
  牧山嘉見(文責)