第三内科診療科群

第三内科診療科群では呼吸器内科・膠原病内科として、呼吸器疾患、膠原病の診療を担当しております。呼吸器疾患のなかで肺癌の増加は著しく、当科では入院診療及び外来での化学療法を行っております。また、自己免疫疾患などの膠原病の診療に関しては、専門性を生かし、他科と共同して診療を行っております。

 平成29年度の新入院患者数は982人で、1日平均の患者数は46人です。入院患者の約半数は胸部悪性疾患であり、他にも間質性肺炎、喘息、慢性閉塞性肺疾患、膠原病などの診療にあたっています。

 当科で行う最も重要な検査・手技は呼吸器内視鏡検査です。呼吸器内視鏡検査は主に肺癌やびまん性肺疾患の診断、内腔観察に用いられます。平成29年度の呼吸器内視鏡検査の総件数は385件で、内訳としては、観察・気管支洗浄71件、EBUS-TBNA 60件、EBUS-GS 189件などであり、精度の高い診断率を維持しております。近年は関節リウマチなどの膠原病による関節炎の評価として、関節エコー検査も行っております。

 肺癌診療では共同で集学的治療を行うために、呼吸器外科、放射線治療科と週に1回の定期カンファレンスを行い、個々の症例において適切な治療法を検討しています。

 今後も医学の進歩を迅速に取り入れるとともに、独自の研究も進め、地域の中核病院として診療レベルの向上に努めていきたいと考えております。

 文責 山崎 章