ワークライフバランス支援センター

 ワークライフバランス支援センターは、本院の目標である「人づくりトップクラス、働きやすさトップクラス、経営トップクラス」の実現のため、「働きやすさ」を推進するための唯一の院内組織として、1人1人が能力を発揮し活躍できる職場環境づくりを目標として平成22年4月に設置されました。
神﨑晋センター長以下、谷口美也子副センター長、米江優子事務補佐員、馬塲こずえ事務補佐員で活動しています。活動内容は(1)啓発活動,(2)働きやすさ支援,(3)子育て・介護両立サポート,(4)メンタルヘルスサポート,(5)キャリア支援,(6)モニタリング の6つの活動軸を基本方針として、職員の多様性の尊重、職務満足度向上のための取り組みを行いました。

平成28年度の事業内容

啓発活動

6月23日〜29日の男女共同参画週間の関連事業として、職員から募集を募り、「みんなの時短レシピコンテスト」を実施し、ワークライフバランス支援センター長賞、看護部長賞を決定しました(6月)。

「職員のための健康講座」として次世代高度医療推進センター/遺伝子診療科 特命助教 中川奈保子先生による「気になる!わたしと家族の病気と体質 家系図を描いて健康管理」を開催しました(7/26)。

第37回日本臨床薬理学会学術総会主催の第37回日本臨床薬理学会学術総会女性医師支援セミナー「若手女性医師,女性学生のキャリアを考える会」を日本医師会と共に共催で実施しました。女性医師支援、女性医師のキャリア形成・継続支援を通じて、すべての医師のキャリア形成や円滑な就業に繋げることを目的に、若い世代を対象に啓発を行いました。当日は、「医療現場での男女共同参画の現状と課題~医師の場合」と題した基調講演の後、子育て経験のある女性医師の立場から、また男性医師(上司)の立場から等、異なる立場からの講演後、参加者で意見交換をしました(12/3)。

平成26年度にテレビ東京『ガイアの夜明け』にて子育て支援,夕食持ち帰りサービス等、当センターの取組について紹介された反響で、全国各地,各職種・組織より視察や講演会の依頼があり、関連部署と連携をとりながら対応をしました(4月1回・7月1回・10月1回・11月1回・1月1回)。

Tomorrow通信(vol. 55~66)を発行し、利用できる制度の案内,センターの取り組みの案内に関する書籍の紹介・貸し出しを継続的に実施しました。

 

働きやすさ支援

平成22年度から始めた「夕食持ち帰りサービス」を引き続き実施しました。

職員のためのサービスのための情報提供書として「2016年度版 とりだいワークライフ手帳」を発行しました(6月)。
平成26年度から始めた医師,コメディカル職員を対象としたマタニティユニフォームの支給を引き続き実施しました。

鳥取県女性医師就業環境整備事業補助金を受け、鍵付きコールドロッカーを購入し、ロッカー室へ設置しました(1月)。

 

子育て・介護両立サポート

産休・育休中・復帰後の全職員を対象とし、当センター主催、看護部・総務課の共催で「ハッピーママ交流会」を開催し、育児支援に関する情報を提供しました。第一部では育児に関する制度を聞いたり先輩ママとの交流の場、託児体験を設け、第二部では一般公開セミナーとして当院の小児科、皮膚科の医師より子育てをする上で家庭でできる子どものケア等について講演していただきました(7/14)。

「仕事と育児の両立応援補助事業」の窓口として取りまとめました。保育サービスの種類も鳥取県との協議により拡大し、タクシー事業者による送迎も対象となりました。

すぎのこ保育所運営小委員会に参加しました(7/6・10/18)。

看護部と連携し、育児休業中の職員に通信を送付しました(4・7・9・1月)。

介護が必要な時期であっても離職することなく、仕事と家庭が両立するための介護セミナーを開催しました(3/2)。

メンタルヘルスサポート

センターへの相談件数(心理相談員含む)は平成27年度の319件を上回る358件に増加しました。毎月6~8回、年間全84回、心理相談員による相談を実施しました。

平成28年4月1日付採用・異動者,4月2日付以降採用・異動者71名を対象に心理相談員との面談を行いました(6・7・11月)。

新採用職員研修オリエンテーションにおいて、新規採用職員を対象に労働安全について講演を行いました(4/1)。

各部署の職員延べ25名を対象に実地支援(オーダーメイド形式のメンタルヘルス対策)を実施しました(4・11・12月)。

自分の健康は自分で守る、という意識啓発に加え、さらに実践的な内容で実施することによってより充実したメンタルを保持し、かつ業務に役立つスキルを習得するために「セルフケア研修会」を行いました(9/27・11/1・24)。

管理的立場にある職員が自身と部下の心の健康増進のために留意すべき点や対応の仕方について学ぶため、「ラインケア研修会」を開催しました(12/15・1/19)。

メンターの傾聴技術の定期的なブラッシュアップのため、傾聴、アサーション、コーチングを実践することにより、同僚や部下への相談対応を学び、再確認することを目的に「メンターフォローアップ講習」を実施しました(10/25)。

こころの安全通信(vol. 4~6)を発行し、職員のこころの健康づくりに関する啓発を行いました(4・5・9月)。
相談内容が多様化したため、平成25年度より、以下の通り相談内容項目を細分化して集計を行いました。

H28_WLB実績

 

  ◎育児支援 → 育児支援

  ◎メンタルヘルス → メンタルヘルス・ハラスメント ・ 人間関係

  ◎キャリア → キャリア継続 ・ キャリアアップ

  ◎処遇関係(職場環境・労働条件等) → 処遇関係(給与・手当・身分等)・働きやすさ(職場環境・人員不足・超過勤務等)

  ◎その他 → 採用・面談に関する面談 ・ その他

 

キャリア支援

平成22年度に開始した「医師キャリア継続プログラム」を引き続き継続し、平成28年度は4名が利用しました。

平成24年度から鳥取県との協働事業として実施している「鳥取県医師復帰支援システム」においては、平成26年度に育児休業を取得していた女性医師が復帰し、2名の利用がありました。
医学科1年生、2年生、4年生にキャリア教育を実施しました。

教職員のための語学教室を実施し、英会話教室とりだい病院コース(第12期5~8月,第13期11~3月)、とりだい病院コース(第12期5~8月,第13期11~3月)を実施しました。また、英会話教室実施期間中に国際学会等の英語論文のためのスキルアップとして「英語プレゼンスキルアップコース」を併せて実施し、3名延べ7件の利用がありました(4・5・9~11月)。

職員のキャリアアップの意欲を応援し、診療棟の業務に役立つための支援として、よりニーズに沿った支援としてオーダーメイド型の語学支援を実施し、6グループ延べ31回の利用がありました。

 

モニタリング

女性医師の現状とニーズ把握のため、女性医師を対象にアンケートを実施しました(1・2月)。

 

 

(副センター長 谷口美也子)