輸血部

鳥取大学医学部附属病院輸血部の任務は安全・迅速な輸血療法を提供して急性期・高度医療を支えることにあります。

また、鳥取県全体の輸血事業に協力して、地域の輸血療法のレベルアップに貢献することにあります。これらの任務を果たすために努力しています。

 

■輸血実績
  26年度 27年度 28年度
赤血球液-LR 6,619 6,920 6,790
濃厚血小板-LR 11,660 12,655 13,660
FFP          3,248 3,928 2,890

 

■自己血輸血

 待機手術においては、自分の血液を術前に採取・保存しておいて、手術に際してこれを使用する自己血輸血が行われることがあります。患者さん本人の血液ですから安全性の高い輸血になります。整形外科と女性診療科で行われています。

    27年度    28年度
 整形外科   75  35
 女性診療科   49  86

 

洗浄血小板

 28年9月から日本赤十字血液センターより照射洗浄血小板-LRと照射血小板HLA-LRの供給が始まりました。輸血によってアナフィラキシーショック等の副作用を1ないし2回観察された場合等が適応になります。安全な輸血システムが一つ進展しました。

廃棄血

 献血によって供給される血液は大切に使用しなければなりません。臨床現場では緊急の事象によって輸血の予定が変更になることがあります。その際においても迅速な対応で廃棄血にしない努力をしています。各診療科の皆様のご協力を得て良い結果になっています。

末梢血幹細胞凍結保存 

 28年度から輸血部の検査技師が末梢血幹細胞凍結保存処理を担当することになりました。

   (日野 理彦)