ワークライフバランス支援センター
ワークライフバランス支援センターは、本院の目標である「人づくりトップクラス、働きやすさトップクラス、経営トップクラス」の実現のため、「働きやすさ」を推進するための唯一の院内組織として、1人1人が能力を発揮し活躍できる職場環境づくりを目標として平成22年4月に設置されました。 現在神﨑晋センター長以下、谷口美也子副センター長、米江優子事務補佐員、馬塲こずえ事務補佐員で活動しています。活動内容は(1)啓発活動、(2)働きやすさ支援、(3)子育て・介護両立サポート、(4)メンタルヘルスサポート、(5)キャリア支援、(6)モニタリング の6つの活動軸を基本方針として、職員の多様性の尊重、職務満足度向上のための取り組みを行いました。
平成27年度の事業内容
◇啓発活動
6月23日〜29日の男女共同参画週間の関連事業として、平成27年度男女共同参画週間パネルディスカッション「女性が考える女性が活躍する社会とは」を開催しました。院内の職種・立場の異なる職員5名によるパネル討論を実施しました(6/29)。
全職種合同説明会に参加し、病院における当センターの役割や活動内容について説明を行いました(7/4)。
「職員のための健康講座」として神経内科講師 和田健二先生による「認知症の気付きと理解 ~健やかに暮らすために~」と題して介護に備えるセミナーとコラボで開催しました(11/16)。また、耳鼻咽喉・頭頸部外科学分野教授 竹内裕美先生による「あれ?これって花粉症??~花粉症の基礎から知識まで~」を開催しました(2/15)。
主に学生を対象に、「現役病院職員の話を聞く~将来の働き方を考えてみよう~」を学際にて開催しました(10/31)。ライフイベントが訪れた際にも医療人として働き続けることができるよう、自身の人生設計について将来を描くためのきっかけとなりました。
平成26年度にテレビ東京『ガイアの夜明け』にて子育て支援,夕食持ち帰りサービス等、当センターの取組について紹介された反響で、全国各地,各職種・組織より視察や講演会の依頼があり、関連部署と連携をとりながら対応をしました(5月1回・6月2回・7月4回・9月3回・10月2回・11月2回・1月2回・2月1回,計17回)。
Tomorrow通信(vol.42~54)を発行し、利用できる制度の案内,センターの取り組みの案内に関する書籍の紹介・貸し出しを継続的に実施しました。
◇働きやすさ支援
平成22年度から始めた「夕食持ち帰りサービス」を引き続き実施しました。
職員のためのサービスのための情報提供書として「2015年度版 とりだいワークライフ手帳」を発行しました(6月)。 平成26年度から始めた医師,コメディカル職員を対象としたマタニティユニフォームの支給を引き続き実施しました。
鳥取県女性医師就業環境整備事業補助金を受け、リフレッシュルームを改装し、主に相談のための部屋を設置しました(2月)。
◇子育て・介護両立サポート
産休・育休中・復帰後の全職員を対象とし、当センター主催、看護部・栄養管理部・総務課の共催で「ハッピーママ交流会」を開催し、育児支援に関する情報を提供しました(6/12)。
「仕事と育児の両立応援補助事業」の窓口として取りまとめました。鳥取県との協議を重ねた結果、出張・研修の際の一時預かりも補助対象とし、適応が拡大となりました(5月)。
すぎのこ保育所運営小委員会に参加しました(7/6・8/26・9/29・11/9・12/25)。
看護部と連携し、育児休業中の職員に通信を送付しました(5・8・11・1月)
「小一の壁突破」プロジェクトチームを立ち上げ(10月)、他職種からの意見を吸い上げ、結果すぎのこ保育所学童夜間・お泊り保育を開始しました(1月)。
突然介護に携わるようになった場合、またできる限り介護が必要な状況を回避する可能性を心得ておくために3回シリーズで各分野の講師による介護セミナーを開催しました(11/16・11/24・12/22)。
◇メンタルヘルスサポート
センターへの相談件数(心理相談員含む)は平成26年度の168件を上回る319件に増加しました。毎月6~8回、年間全83回、心理相談員による相談を実施しました。
平成27年4月1日付採用・異動者,4月2日付以降採用・異動者77名を対象に心理相談員との面談を行いました(5~12・3月)。
新規看護職員職員雇入時安全衛生研修を実施しました(4/16)。
コメディカルの依頼のあった部署を対象に52名を対象とし、ストレス調査を実施しました(5月)。また、各部署の職員140名を対象に実地支援(オーダーメイド形式のメンタルヘルス対策)を実施しました(5~9月・11~1月)。
看護部病棟巡視へのサポートを実施し、病棟安全衛生パトロール実施にあたっての説明を行い、基本的理解とそのポイントについて同行の上、助言指導を行いました(9月)。
「ラインケア研修会」を実施し、管理的立場にある職員が自身と部下の心の健康増進のために留意すべき点や対応の仕方についての研修会を開催しました(10/13・10/20)。
メンターの技術ブラッシュアップ・スキルアップのため、また幅広い相談対応に備えるために「メンターフォローアップ研修会」を次世代高度医療推進センターと共催で実施しました(11/2)。
こころの安全通信(vol.1~3)を発行し、職員のこころの健康づくりに関する啓発を行いました(9・12・2月)。
◇キャリア支援
平成22年度に開始した「医師キャリア継続プログラム」を引き続き継続し、平成27年度は女性医師2名を雇用しました。
平成24年度から鳥取県との協働事業として実施している「鳥取県医師復帰支援システム」においては、平成26年度から利用中の女性医師2名が当事業での復帰を前提に育児休業を取得しました。そのため、年度中の実際の利用者は0名でした。 医学科1年生から4年生にキャリア教育を実施し、3年生に対しては岡山大学大学院医歯薬学総合研究科地域医療人材育成講座 片岡仁美教授を講師としてお招きし、キャリアガイダンス講義を行っていただきました。グループディスカッションを交え、キャリアについて学びました。「シャインの3つの問い」やコミュニケーションの重要性等について講義をしていただきました(7/15)。
教職員のための語学教室を実施し、英会話教室とりだい病院コース(第10期4~7月,第11期11~3月)、TOEICチャレンジコース(第10期4~7月,第11期11~3月)を実施しました。ハングル教室3クラス(第6期初級コース前期4~8月,第6期初級コース後期10~2月,ハングル検定強化コース5回10~11月)を開催しました。ハングル能力検定試験では1名が3級に合格しました。また、英会話教室実施期間中に国際学会等の英語論文のためのスキルアップとして「英語プレゼンスキルアップコース」を併せて実施し、9名の利用がありました(4・9・3月)。
平成27年度は、鳥取県手話教室学習会開催事業費等補助金を受け、手話教室(第1期5~8月)を実施しました。
◇モニタリング
男女共同参画週間に関して“女性が輝くこと”に焦点を絞り、ランダムに210人に対してアンケートを行いました(6月)。年長から小学生の子どもをもつ職員を対象に、学童ニーズ調査について実施しました(10月)。
相談内容が多様化したため、H25年度より、以下の通り相談内容項目を細分化して集計を行いました。
◎育児支援 → 育児支援
◎メンタルヘルス → メンタルヘルス・ハラスメント・人間関係
◎キャリア → キャリア継続・キャリアアップ
◎処遇関係(職場環境・労働条件等) → 処遇関係(給与・手当・身分等)・
働きやすさ(職場環境・人員不足・超過勤務等)
◎その他 → 採用・面談に関する面談・その他
(文責:副センター長 谷口美也子)