リハビリテーション部
平成25年度、リハビリテーション(以下リハビリ)部スタッフは、理学療法士14人、作業療法士8人(うち精神科専従1名)、言語聴覚士5人、計27人でスタートした。当部での25年度目標は、前年度同様、他部門との情報交換に重点を置き、積極的にカンファレンスを開催したが、数字の上ではカンファレンス件数が1944件から1686件へと減少した。
その他の試みとして、救急救命センター、第一集中治療室に理学療法士2名、半日専任配置、言語聴覚士1名を同病床に対してPHS依頼待機とした。それぞれ、早期介入(診察医確定からリハビリ介入まで、3.4日→0.5日)が可能となった。
常時産休育休職員がいる状態のため、9月から11月までの3カ月間は、理学療法士3人、作業療法士2人の計5人が欠員となる時期があった。幸い、理学療法士は産休代行職員1名が確保できたが、実働人数は、年間を通して理学療法士平均12.2人、作業療法士6.5人であった。
これに対して、合計単位数は平成24年度80,290単位に対して平成25年度は82,110単位と、1,820単位増加した。
総合リハビリテーション計画書件数、早期リハビリ加算、退院時リハビリ指導件数も、前年度を上回った。
理学療法部門では、リハビリ早期介入、診療の継続性を重視し、毎週土曜日診療、正月休み等の長期連休中の理学療法士の交代勤務を、例年同様に実施した。他部門との情報交換のために、新人看護師研修「褥瘡予防のためのポジショニング、移乗」への講師派遣、病棟看護師を対象とした研修会「呼吸リハビリについて」を開催し、病棟看護師とのリハビリ連携を強化するよう努めた。
作業療法部門は土曜、休日勤務を継続し、切れ目のないリハビリを実施。がんリハビリの介入、ADL早見表普及ために院内各部門への働きかけを継続して行った。
言語聴覚部門は5名体制で土曜日、連休、年末年始の休日出勤対応を継続した。がんリハへ対応した経過の総括、各部門へのアンケート調査の結果について発表を行った。救急災害科、ICUⅠのリハビリ対象症例では平日のリハビリ依頼には当日のうちに介入を開始した。看護師講習全4回のコース研修継続。NSTチーム参加。耳鼻科外来半日専従、嚥下造影検査参加等の活動を継続し、他部門との連携を図った。
リハビリテーション部療法士長 山川隆