ワークライフバランス支援センター

ワークライフバランス支援センターは、本院の目標である「人づくりトップクラス、働きやすさトップクラス、経営トップクラス」の実現のため、「働きやすさ」を推進するための唯一の院内組織として、1人1人が能力を発揮し活躍できる職場環境づくりを目標として平成22年4月に設置されました。
現在センター長以下、副センター長、事務補佐員2名で構成されています。センター長は神﨑晋教授(平成23年7月~)が、平成2511月から副センター長を山田七子准教授から谷口に引き継ぎ活動しています。活動内容は(1)啓発活動、(2)働きやすさ支援、(3)子育て・介護両立サポート、(4)メンタルヘルスサポート、(5)キャリア支援、(6)モニタリング の6つの活動軸を基本方針として、職員の多様性の尊重、職務満足度向上のための取り組みを行いました。

平成25年度の事業内容

♢啓発活動

6月23日〜29日の男女共同参画週間の関連事業として、鳥取大学医学部附属病院「男女共同参画川柳総選挙」を実施しました。総投票数は延べ109票、第1位は31票を獲得した『いい仕事 出来たら 家でもいい表情』でした。

内閣官房参与、慶應義塾大学医学部さん婦人科学教授 吉村泰典氏をお迎えし、「職員のための健康講座」として「みんなで考えよう 不妊治療」について講演会を開催しました。(4/26)さらに、地域医療学講座 谷口晋一教授を講師に、「メタボにならない生活~身近なところからはじめよう~」と題して講演会を開催しました。(H26 2/19)イクメン塾・男女共同参画講演会・女性医師を妻に持つ夫の会コラボ企画「お互いのステップを考えよう」を実施しました。子育てを協力し合いお互いを尊重しながら夫婦で医療職として働いている3名の本院男性職員に、仕事や子育ての両立について、またお互いの仕事の上でのステップアップについてもお話いただきました。(11/19)

「鳥取県女性医師の会・女性医師を妻に持つ夫の会・イクメン塾コラボ企画」として「医療の現場を元気にする鳥取県女性医師の会」を実施しました。前副センター長の山田七子と鳥取県立中央病院 日野理彦院長から、それぞれ鳥取県医師復帰支援システムの実施報告と鳥取県立中央病院での利用状況報告をしていただきました。また、本院のシステム利用者2名とその所属診療科の統括医長より、実際の利用状況についてお話いただきました。その後、グループディスカッションを行い、県内の医師や行政の方、院内の医師や学生などさまざまな世代、立場からの意見交換ができました。(12/5)
Tomorrow
通信(vol.2428)を発行し、利用できる制度の案内、センターの取り組みの案内、男女共同参画に関する書籍の紹介・貸し出しを継続的に実施しました。また夏季には、「ナツ・ドク」としておすすめ書籍の紹介の特集を、夏季連続休暇取得促進のための啓発活動を行いました。

♢働きやすさ支援

平成22年度から始めた「夕食持ち帰りサービス」を引き続き実施しました。
職員サービスのための情報提供書として「2013年度版 とりだいワークライフ手帳」を発行しました。(7)
女性医師更衣室ロッカーを7名分増設し、30名の利用がありました。(5月。第二中央診療棟3階のロッカー室が完成するまでのH259月まで当センターが管理を行いました。)
H23
年度に支給を開始した長袖に続き、医師半袖ユニフォームを支給しました。(9) 

病院内で働く看護職員の業務内容や業務量、職場環境を知り、職員に寄り添ったサポートを考えていく一助とするため、H251月、病棟の看護師のシャドーイングを行いました。(H26 1月)

第1回エンパワーメント大賞に応募し、附属病院として「奨励賞」を受賞しました。(公益財団法人 日本生産性本部)女性の力を活かし組織の生産性向上につなげる動きを加速させるために平成25年度に新たに設けられた賞で、女性の活躍推進を目指し、独自性ある創意工夫した取り組みを行っている組織として評価されました。(2月)

♢子育て・介護両立サポート

面談パートナーを募集し(5月)、新規登録が5名増え、計10名を推薦のもとに決定しました。
育児サポートQ&Aを実施し、実際に育児サポートを利用している職員から話を聞く機会を設けました。(7/3

すぎのこ保育所運営小委員会に参加しました。(7/99/5)また、病児保育開始時間の変更について、提案書を総務課職員係に提出し、保育所運営委員会での検討を依頼しました。

看護部と連携し、育児休業中の職員に通信を送付しました。(5,7,10,12月)

仕事と育児の両立応援補助事業の実施に向け検討を行い、開始しました。(10月)

♢メンタルサポート

平成24度から引き続き、毎月23回、心理相談員による相談を実施しました。センターへの相談件数(心理相談員含む)は平成24年度の77件を上回る143件に増加しました。メンター相談は、8件でした。

メンターの技術のブラッシュアップのために、メンター第1期・第2期合同演習を行いました。(5/22

H2541日付採用・異動者、71日付採用・異動者を対象に、ストレスチェックを行い、(6・9月)セルフケア説明会を行いました。(7810月)更に、計41名を対象に、心理相談員との面談を行いました。(111212月)

♢キャリア支援

平成22年度に開始した院内の医師を対象とした「医師キャリア継続プログラム」を引き続き継続し、3名の新規登録、3名の継続利用がありました。
平成24年度から鳥取県との協働事業として実施している「鳥取県医師復帰支援システム」では、5名の登録・利用がありました。またその支援プログラムの一環として「
プログラムA シュミレーショントレーニング」を実施し(7/910)2名の参加がありました。
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科地域医療人材育成講座 片岡仁美教授を講師としてお招きし、医学科3年生の基礎医学特論においてキャリアガイダンス講義を行って頂きました。「自立した医師としてキャリアを継続することの大切さ」についてお話くださいました。(10/21)
また、1年から3年、6年生にもキャリア教育を実施しました。
教職員のための語学教室を実施し、英会話教室とりだい病院コース2クラス(648)を開催しました。第7期英会話教室は、とりだい病院コースに加え、TOEICチャレンジコースを導入して実施しました。(101)。ハングル教室4クラス(3期入門コース後期・初級コース後期 4月~8月、第4期初級コース前期102月、ハングル検定強化コース104)を開催しました。ハングル能力検定試験では2名が4級に合格、4名が5級に合格しました。また、英会話教室実施期間中に国際学会等の英語論文発表のためのスキルアップとして「英語プレゼンスキルアップコース」を併せて実施し、4(49月、93月)、延べ22件の利用がありました。

♢モニタリング

夕食持ち帰りサービスの内容改善に向け、実施前アンケートでの要望が高かった院内での総菜販売に関するニーズ調査を実施しました。(9月)医師の労働の現況を把握し、働きやすさ支援への検討資料とするため、医師の労働実態調査を実施しました。(9月)


ワークライフバランス支援センター 相談件数(延べ)

ワークライフ相談件数

 

 

相談内容が多様化したため、H25年度より、以下の通り相談内容項目を細分化して集計を

行いました。

  ◎育児支援 → 育児支援

  ◎メンタルヘルス → メンタルヘルス・ハラスメント ・ 人間関係

  ◎キャリア → キャリア継続 ・ キャリアアップ

  ◎処遇関係(職場環境・労働条件等) → 処遇関係(給与・手当・身分等)・働きやすさ(職場環境・人員不足・超過勤務等)

  ◎その他 → その他

 

(副センター長 山田七子・谷口美也子)