手術部
鳥取大学医学部附属病院の手術件数は,ついに6700件を超え,7000件という途方もなく大きな目標が少しずつ近づいてきました(表1)。本年度の手術件数自体は,国立大学病院全体でみると第17位で,今年も1病床当たりの手術件数9.62(平均8.52)件で第7位,1稼動手術台数当たりの手術件数745.0(平均564)件で第3位と昨年同様の実績を確保しています。
本年11月1日に,ついにda Vinciおよび内視鏡外科手術に特化した手術室の運用が開始となりました。エントランスから前室は木目調の壁と間接照明とし,患者さんの緊張感を和らげる仕様となっています。新第1手術室(第15手術室)は国内初の見学室を有する98m2の国内最大級の手術室で,3-D対応32型シーリングモニター4枚,移動架台式シーリングシステム,3D対応70インチの壁掛けモニターを有しています。また新第2手術室(第16手術室)も,88m2と十分な広さの手術室で,32型シーリングモニター4枚,移動架台式シーリングシステム,60インチの壁掛けモニターを有しています。さらに新第3手術室(第17手術室)は,50m2とyやや狭いものの内視鏡手術には十分に対応でき,ハイブリッド手術に対応可能な壁・床・天井,透視装置の操作室を有する仕様となっています。また,広い手術室に対応して輻射式空調システムを導入しました.さらに,新手術室の増設に合わせて画像録画システムも一新し,ハードウエア方式から保存形式が自由に選べ,バージョンアップも随時おこなうことができるソフトウエア方式を採用しました。
新しい手術室の運用開始が手術部に関わるすべてのみならず,病院の全ての職員の方々一人一人のモチベーションの向上に一役買っているのでは,と考えております。
手術部 谷口雄司
○最近5年間の手術件数の推移(表1) | |
年度 | 手術件数 |
平成20年 | 5,894 |
平成21年 | 6,404 |
平成22年 | 6,489 |
平成23年 | 6,549 |
平成24年 | 6,737 |
○各診療科別手術件数(表2) | |||
診療科 | 手術件数 | 診療科 | 手術件数 |
循環器内科 | 111 | 放射線科 | 1 |
呼吸器・膠原病内科 | 1 | 女性診療科 | 596 |
精神科 | 25 | 麻酔科 | 0 |
消化器外科 | 521 | 歯科口腔外科 | 211 |
心臓血管外科 | 319 | 脳神経外科 | 263 |
乳腺・内分泌外科 | 129 | 救急災害科 | 0 |
整形外科 | 658 | 小児外科 | 127 |
皮膚科 | 318 | 形成外科 | 259 |
泌尿器科 | 366 | 胸部外科 | 220 |
眼科 | 1851 | 小児科 | 13 |
耳鼻咽喉科・頭頚部外科 | 700 | 合計 | 6737 |