遺伝カウンセリングと遺伝子検査

遺伝カウンセリングと遺伝子検査により遺伝病の悩みに対応

遺伝子が深く関係する遺伝病は7,000種類以上あり、2,000種類以上の病気の原因が明らかにされています。遺伝病は、生まれた時から症状があらわれる病気だけではなく、大人になって症状が出る病気も多く、がんの一部も関係します。そのために、小児科だけではなく内科、外科、耳鼻科、眼科などすべての診療科が関係をもってきます。

遺伝病の患者さんは、すでに専門の診療科で受診されていると思います。しかし、患者さんだけではなく家族の方が病気に関係する遺伝子を持っている場合があり、お子様や家族の方々の将来に対して悩みがでてくることがあります。

遺伝子診療科は、遺伝病の患者さん・家族の方々などに遺伝カウンセリングを行い、必要に応じて遺伝子検査を行います。遺伝カウンセリングを通して、遺伝に関するご心配やご不安、問題点などについて一緒に考え、より良い人生を歩むためのお手伝いをさせていただきます。

遺伝子診療科

 

遺伝子診療科の診療体制

遺伝子診療科の診療体制

 

チーム医療による遺伝カウンセリング

当院では、心のケアにも配慮し、臨床遺伝専門医、認定遺伝カウンセラー、臨床心理士のチームで、遺伝カウンセリングを行います。

遺伝カウンセリングは、遺伝と病気の関係、遺伝病の説明など、必要な情報を丁寧に説明し十分に理解していただき、お気持ちやお考えの整理を行う場です。そして、今後どのような生活をしていくのかや遺伝子検査を行うかどうかなどを自らの意思で選んでいただけるようにサポートします。

遺伝子検査への対応

必要に応じて、患者さんに対する保険適応の遺伝子検査、自費診療の遺伝子検査を実施しています。遺伝病でも遺伝子検査ができない場合がありますので、目的の遺伝子検査ができるかどうかは事前にお問い合わせください。

また、現在病気でない方々の診断(発症前診断)やおなかの赤ちゃんの診断(出生前診断)にも対応します。

遺伝カウンセリングの相談内容

  • 家族や血縁の方に、遺伝する病気だと言われた人がいるので心配している
  • 1人目の子どもが先天性や遺伝性の病気だと言われた。次の子も同じ病気になるのかどうかが心配
  • 先天異常、染色体異常、遺伝する病気などと診断されたが、より詳しい診断や説明をしてほしい
  • 乳がん、卵巣がん、大腸がんなど、家族性腫瘍の可能性があると診断され、遺伝子検査を考えている
  • 高齢で妊娠し、お腹の中の子どもの染色体異常が心配
  • 結婚相手がいとこのため、遺伝の病気が心配

※かかりつけの病院がある場合には、まず主治医の先生とご相談の上、ご連絡ください。
※親子鑑定など医療と関係のない遺伝カウンセリングは行いません。

費用について

遺伝カウンセリングは、自由診療となっております。

遺伝子診断

別途費用(自費)がかかります。費用は内容によって異なり、一部保険診療可能なものもあります。詳細は個別に相談していただくことになります。

受診の予約

遺伝カウンセリングは完全予約制で、火・水・木曜日に行なっています。予約やお問い合わせは、遺伝子診療科のページをご覧ください。初回は、60~90分程度の時間がかかります。

診療に関する詳細は、遺伝子診療科のページをご覧ください。